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帰省

関西は ゆきがない

欠航

荒天で県内交通機関乱れる 運休、欠航相次ぐ 秋田空港で足止めをくらってしまった。なんでも、自分の乗る秋田−伊丹の便は北海道から来るので、大雪のために秋田まで来れなくしまったそう。東京・大阪・名古屋と秋田とを往復している便は欠航になっていない。 確かに前の日の晩から吹雪だったのだけど、これが大雪なのか、たいしたことがないのか、雪国に住んだことがないので判断ができなかった。多分これが普通なのだろう、飛行機も問題なく飛ぶのだろうと思って、空港には電話しなかった。もっとも、電話していたところで、欠航の発表があったのがフライトの2時間前らしく、そのころにはとっくに家を出ていたのだけれど。 秋田市内は手がちぎれるほど寒かった。風が強くて雪がグルグル舞っている。手袋を持ってこなくてちょっと後悔。 今日の便は飛ぶといいのだけれど。。

霧箱

これまでに何回か霧箱の出張授業をやってきたけれど、今回秋田の総合教育センターでの実験観察演習では、初めて大型の ケース を生徒に使ってもらった。ネットにある霧箱の工作は、手軽さを全面にうちだすためか、小さいプラスチックのタッパーを使ったものを多い。たしかに手軽だし安いのだが、自然放射線やβ線を見るのは非常に難しい。でもこのケースを使えば簡単にできる。 以前から、軌跡を見るだけではなくて定量的な観察をしたいと思っているのだが、未だにいい方法を思いつかない。なんかいい方法はないかなぁ。

Boot camp

職員室でmacを使っているのは自分を含めて二人しかいない。windowsが必要なときは、部屋のはしっこに置いてあるPCを使っていたのだが、最近一太郎の文書を長時間編集する必要にせまられて、さすがにつらくなってきた。ので、以前からやろうと思っていたBoot camp で macbook に winXPをインストールしてみた。 「インストールガイド」を読まずにテキトーに始めたので、途中でこけてしまった。よくよく調べるとwindowsのインストール時にディスクをフォーマットする指定をしなくてはいけないらしい。これをやると問題なくインストールできた。 最初はキーボードの日本語変換が不便だったが、ユーティリティを入れるとすぐに便利になった。あとは時計がずれる問題があるが、これもレジストリの書き換えで解決する。 ここまでやれば使い勝手は普通のwindowsマシンと全く同じ、というか、マシンが新しくて速いだけあって、身の回りにあるどのマシンよりも優れている。こうやって比較してみるとLeopardはけっこう重いのだなぁ、と気づかされた。 実はmacにXPを入れて使える状態にしようとすると、新たにPCが買えてしまうくらいお金がかかる。XPの他にもOfficeは必須だし、いちいち再起動してwindowsとmacを行ったり来たりするのは面倒なので、仮想化ソフトウェアも欲しい、となってしまう。それでも場所をとらないメリットはあると思う。自分の場合は趣味的な面も大きい。最近は仮想化なんて珍しくもなんともないけれど、昔、PCの中でPCが動いているのをはじめて体験したときの感動がいまでも忘れられない。いまだに楽しい。円高の今がチャンスとばかりに、近いうちにvmware fusionを買おうと思っている。

温度と湿度

ここ1か月ほど、家族のうち誰かが必ず風邪をひく状態が続いている。自分も熱は出ないものの咳が続いている。そういえば朝起きたときには喉が痛む。こういう状況でまず考えるのは加湿器の購入だが、実は部屋の温度も湿度も測ったことがないことに気づいた。安価な湿度計というのは精度が悪くてあまり使い物にならないらしい。ネットで検索したらエンペックスというメーカーのそこそこの精度の温度・湿度計が見つかったので注文してみた。温度は±1℃、湿度は±3%の誤差ということらしい。 蓄熱式の暖房があるおかげで、室温はだいたい20℃前後で安定している。風が少し出るだけで、ストーブのように燃えるわけでもなく、エアコンのようにガンガン風が出るわけでもなく、じわじわと暖めるだけなのであまり暖かい気もしないのだが、寒いわけでもなく、快適な温度に保たれているという優れものだ。 一方、湿度は40%から55%くらいの幅で変動している。気象庁の基準では50%未満が「乾燥した空気」と呼んでいるらしいので、確かに乾燥している、ということになる。 今回の湿度の話といい、ちょっと前に買った電子秤といい、日常生活にちょっとした「測定」をとり入れるは楽しい。次は何を測ろう?

雪 2

イメージ
日曜日の朝の景色。関西でこんな雪が降ったらえらいことだが、こっちの人は何事も無かったかのようにジョギングや犬の散歩をしているところがすごい。 この日は仕事が少し残っていたので学校に出かけた。10km/h安全運転でなんとか無事に学校の駐車場まで辿り着くことができた。

ここ横手では11月の3週目くらいに初雪が降った。かなり積もったので驚いていたのだけれど、それ以降しばらくいい天気が続いていた。今日の午後になってやっと2回目の雪が降り始めた。これを書いている時点(0:40ごろ)ではかなり積もっていて、さっきも電線に積もった雪がドサッと落ちていくのが見えた。明日の朝どうなっているか楽しみだ。 都会に住んでいたときは、たまに雪が降ると嬉しいくらいにしか思っていなかったが、雪というのは思っていた以上に厄介だ。雨と違って積もる。重いので車からおろしたり道からどけたりするのに一苦労である。しかも滑る。水と雪、相の違いで人間社会に与える影響のいかに違うことか。しかもその違いは温度が寒くなるにつれてだんだん現れるのではなくて、0度という「相転移点」を下回るかどうかで、デジタルに決まってしまうわけである。もちろん全部知っていることだが、こうやって雪国で生活することで、めちゃくちゃ実感するわけである。で、こういう不思議かつ厄介な現象を、「相転移」という普遍的なメカニズムで説明できてしまった物理学のスゴさに改めて感動した。 明日起きたら写真を撮ってみようと思う。

LHC始動

いよいよ、待ちに待ったLHCが動き出す。 物理の授業にもお邪魔してしゃべらせてもらえて嬉しかった。16時ごろに web中継がある ので生徒と一緒に見ようとしたのだが、全然つながらなかったので諦めて帰宅した。

夏休み終了

北の国の夏休みは短い。8/21から出勤だ。 この夏休みはいろいろなところに行った。研修で プロジェクトアドベンチャー なるものをやったり、 ポスドクの教育業界進出について語り合ったり 、県内の高校生と 合宿に参加 したり。7月に出演したTV番組の 動画 がアップされていたりもする。これだけいろいろなイベントに呼んでいただけたり、メディアに出させていただいているのは秋田県の試みが相当に注目されているから。本当にありがたい。 プライベートでも、車も買って休みもとれて、やっと行楽っぽいことができた。小岩井農場、田沢湖、由利本荘の海、鳥海山。レジャーには事欠かない。雪が降るまではまだまだ遊びにいけそう。

ヒグラシ

都会育ちのボクは、ヒグラシがセミだということを知らなかった(笑)ずっと鳥の鳴き声だと思っていた。あの音を聞くと、山に来たなぁ、涼しいリゾート地にきたなぁ、って感じ。それが家にいながらにして聞こえるとは。すごい。

秋高祭

7月6日は秋田高校の学園祭「秋高祭」の科学シンポジウムにパネリストとして出席。記念すべき「出張授業」のスタートだった。授業ではなかったけど。 いちおう出張だったので、スーツの上着を着ていったら暑いのなんの。校内にはエアコンがついている場所がなかったので、玄関前の屋根があるスペースでひたすら涼んだ。高校はかなり高い丘の上にあって、そこでは風が吹き上げてくるので、室内にいるよりいくぶんましだった。 シンポジウムはエアコンの効いた図書室で行われた。パネリストは勢揃いした博士教員5名+秋田高校の生徒1名、聴衆は半分くらいが中高生で、それ以外は秋高祭を訪れた方々や先生方。素粒子とひも理論に関するちょっとした紹介をやったのだけど、冒頭で「物質は何でできている?」と質問して、生徒から「ひも!」という答えが帰ってきたのには驚いた。それでちょっと調子が狂った(笑)けれども、なんとか終わらせた。他の先生方のトークも学生時代の話などを交えて盛り上がった。というわけで、シンポジウムは無事成功のうちに終わった。 この企画、他の博士教員の所属する学校でもやったらいいのでは、と思っているのだけれどもどうだろう。博士教員はちょうど5人なので、ゴレンジャーっぽいコスチュームを着てやれば内容はどうであろうと絶対にうけるだろう。 ネイガー との競演が実現すればさらに盛り上がることまちがいなし。ただ、モモレンジャー役がいない。困った困った。

教育の今と昔

数年前に教育実習とか講師をしたときにも感じたのだが、自分が高校生だったころの授業と今の授業は全く違う。自分のころは、授業と言えば教科書に書かれているとおりのことを、先生の講義にそって勉強していくだけだった。今は違う。少なくともうちの学校では、実験も沢山やるし、工夫をこらしたプリントを用意されている先生も少なくない。授業以外の時間にも習慣的にミニテストの時間が設けられていたりする。昔は授業と全く関係ない話ばかりしている先生、教科書を朗読するだけの先生、いろんな先生がいたが、今はそうはいかないようだ。 秋田県の新任教員が参加する「初任者研修」というのが月に2回程度あるのだが、そこでは教育場面で直面するさまざまな場面について授業が用意されていて、講義を聴いたり、ディスカッションをしたり、模擬授業を行ったりする。講師は総合教育センターのスタッフの方々で、実は教育経験の豊富な先生方だ。なので内容は実践的で非常に役に立つ。

ブラウン運動

慶應にいたときにやったブラウン運動の実験をうちの高校でもやってみることにした。幸い、学校には顕微鏡に取り付けられるCCDがあって、生物の授業で大活躍しているのでこれを借りられる。ブラウン運動に用いる微粒子も物理準備室から発見された。 「物質は原子・分子からできている」ということは中学・高校で習う。教科書ではあたかも原子は見えているかのように、球状のモデルで図解されている。なので生徒には原子のひとつぶを見せたいわけだが、手軽な実験ではいまだにそれを見ることはできない。ブラウン運動は原子ひとぶの運動そのものではないけれども、原子がいるよ、ということを実感するにはベストな実験の一つではないかと思う。 生徒の反応が楽しみ:)

やっと車を買った。大学を出てからは車の運転から完全に遠ざかっていたので、どんな車種があるのか全く分からなかったのだが、一ヶ月くらい車屋さん通いをするうちに少しづつ感触がつかめてきた。結局購入したのはHONDAのfitという車。この車、なんでも最近は販売台数のトップの座に居座り続けているらしい。僕のころの大衆車と言えばカローラだったけれど、今ではその地位が完全に入れ替わったようだ。実際、街のいたるところでfitを見かける。 運転も当然久しぶり。一日に一回はヒヤッとする場面があったりして、まだまだ慣れない。 大学を出てから車の運転に対して消極的だったのは、都会に住んでいたということに加えて、やはり車を持って運転するということのコストが重すぎる、と感じていたからである。金銭的な面以上に、事故のリスク、負わなければいけない社会的責任は非常に重い。よく「歩いてても事故に会うときには会う」というけれど、歩いていて人に怪我をさせたり死亡させたりすることはまずない。良く教習所の講習で事故の恐ろしいビデオを見せられるが、本当にああいう状況にならないとも限らない。で、自らすすんで運転はしなかったわけである。 でも、ここ横手では運転をせざるを得ない。運転するからにはいろんな場所に出かけようと思う。

尖閣諸島事故

国内、とくに東北では地震の報道の陰に隠れてほとんどTVでは目にしなかったが、台湾では先日起こった事故の話題でもちきり。聯合報でニュース動画が見られて便利だ。 馬政権に交代し、大陸寄りの体制になったところでさらに厄介なことが起こった、という感じか。Webで尖閣諸島問題の歴史をみた限りでは、日本の領土とするのがもっともだと思うのだが。今のところ日台二国間の問題だが、北京政府が割り込んでくると泥沼になりかねない。

地震

2008.6.14(土)の朝。みんなでご飯を食べ終わったころだった。家がグラグラと揺れた。洗濯機を回していたので、最初は脱水の揺れかと思っていたのだが、それよりはちょっと強烈なようだ。とっさに娘を抱いて立った。液晶テレビが倒れそうになっているのをみて地震だと気づき、テレビの前に立って倒れるのを防ぐ。 すぐに揺れはおさまった。外を見渡してみると、一人だけ家から飛び出しているものの特に変わった様子はない。車酔いのような感じで少し気分が悪い。とくに破損したものはなかったけれど、棚から物が落ちていたりした。

Leopard and latex

秋田に来てから、念願の新マックを買った。いままで使っていたibook G3と比べると10倍くらいの性能があるもよう。で、実際使ってみるとほんとにそんくらい速い。職場ではwindowsばかりの環境で困るのではないかと思っていたけれども、それほどでもないので使い続けている。 だがしかし、困ったのがKeynoteにlatexの数式が貼付けられないこと。フォントが変わってしまって、特に数式の記号類は全部消えてしまう。いろんな人がこのバグに遭遇しているらしく、キャッシュを消す対処法で改善する場合もあるらしいけれども、僕の場合は何をやってもダメ。まあ研究以外のプレゼンでは数式を使うことは少ないだろう、と思って様子見。せっかく手に入れたmacちゃんなのに。。。

M2-brane

久々の書き込み。4月に秋田に来て以来、ひも理論の研究ではM-braneというものの研究がホットになってきていて、arxivが更新されるたびに論文が出ている状況。 数式の細かいところはチェックできていないけど、どういうことが言われているかというと、 M2-braneのeffective theoryができた。 3次元の場の理論で、3-algebraという非可換積を用いて書かれている。 ということのよう。 いちおう摂動論のあるひも理論と、M-theoryはかなり状況が違う。そんななか、いろんな人がM2-braneの作用を議論していたけれど、M2が複数枚ある場合は難しかった。今回はその困難を突破して、超対称性を部分的に保つBagger-Lambert作用というものが提唱された。 これからさらに広がりが出てくるとよいのだが。

Five (+1) postdocs in Akita

Two months have passed since I arrived at Akita. I'm now working in a high school for a special project to promote education for science. Although I have a office at particular school, I will give a lecture in other school extensively. This project have been reported in media several times, because this is the first attempt to hire many (five+1) postdocs at once in a local government. I find no articles written in English.

台湾再訪

5月の連休に台湾に行ってきた。結局3月に日本に帰って、そのまま秋田に就職することになったけれども、台湾のマンションはそのままだったのだ。なので、再び台北に戻って、荷物を日本に送り返した。 一週間以上あったので、最初は台湾にいるポスドクのみんなと議論をしたりして、けっこう余裕をかましていたので、後半の部屋片付け+事務処理が大変だった。なんでも、税金と退職金でかなりの額が帰ってくるらしい。市内を駈けずりまわって、なんとか台湾にいる間に全てのお金を取り戻すことに成功。最後の最後にサイフを無くしてしまったこと意外は、うまくいったのではないだろうか。 それにしても、久々に歩く台北のなんと楽しいこと!まず、道に人が溢れているというだけで感動。僕のマンションのそばに景美夜市というローカルな夜市があるのだけれども、ここだけでも秋田駅周辺より人が多いのではないか。当然食事も楽しんだ。 今思うと、連休前までは家族も合流してなくて、家で会話する機会もなかったので、気持ちはまだ台湾モードだったのだと思う。学校の帰り道で適当に中国語の練習をしたりしていた。そのおかげで、台湾に戻ったときもあまり違和感なく会話ができたと思う。

横手

秋田では、当分「横手」という、県南部に位置する町で仕事をすることになった。同僚の皆さん方が本当に親切に迎えてくださって、なんとか最初の一週間を無事に過ごせた。。。と言いたいところだが、最後にインフルエンザにかかってしまった。週末は完全にダウン。寒いのが体にこたえたのかも。 お恥ずかしながら、横手という土地については赴任するに至って初めて知った。内陸部に位置する盆地でものすごく雪が降る。いまだに空き地に雪の山が残っているところが驚きだ。 空気のきれいさ、自然の美しさ、雄大さがものすごい。雪解け水が流れる大きな川、学校の裏山の杉の木、広がる田んぼ。。。。台北とはあらゆる意味で別世界。 食べ物もおいしい。スーパーの寿司とか弁当が安くてうまい。あと、「横手焼きそば」なるご当地焼きそばがうまい。基本的に地方では都会より新鮮で質のいい食材が安く手に入るのだと思う。 JRが南北に走っていて、その西と東でずいぶんと町の様子が違う。東側は旧市街。家がたくさんある。一見栄えてそうに見えるのだが、実は西側に市役所と病院が移ってから、どんどん寂れていっている。たしかに駅前東側の大型スーパーだったらしきところには、一階にパチンコ屋とバスターミナル、それと小さな店がいくつかあるだけ。反対に、西側には新しいアパートが次々と建ち、道路沿いにイオン、サティ、そのほか全国の国道沿いにありそうなチェーン店・量販店が勢揃い。完全なる車社会。10年ぶりに運転をはじめなくてはいけなくなった。

台湾から日本へ

急に日本での就職が決まった。正式発表は3/15だったので、かなりギリギリの日程。秋田県横手市というところで、雪に埋もれながら仕事をする。暖かい台湾から雪の国へ。。。。かなり極端ではある。でもどっちの街も曇り空が多いという点では共通している。また、秋田といえば米が有名。「田んぼの風景と川に萌える」という性癖があるので、その点では楽しみだ。 台湾ではまだやり残したことがたくさんある。観光とかセミナーとかでいろんなところに行きたかったけど、結局遠くに行ったのは新竹、じょんりーと、あとは野柳というところくらい。もっといろんなところに行っとけばよかった。 これからの台湾はどうなるのだろう。チベット独立運動のさなか、総統選は国民党の馬英九に決まった。一般的に国民党=親中、民進党=親日、とされている。日本人ポスドクに予算面、採用面での不利益が出ないといいのだけれど。。。形式的にどのような形をとろうと、政治・経済活動の実質的な独立性を固持していって、僕がいたころの楽しい台湾のままであってほしい。 現地の物理グループの皆様方、そして中国語学校のクラスメートたち、そして少ないながらもその他の友人の方々、本当にお世話になりました。台湾の一番の宝は、そこに住む人々そのものであります。そして5月にまた会いましょう。。

日本に帰省中

台湾に来て間もないころは、出張で日本に帰る旅に「なんて美しくて静かなところなのだ」と感動していたけれど、今はあまりそうは感じない。自分の中で「台湾は台湾、日本は日本」というジャンル分けが確立されたのだと思う。

恭喜恭喜

台湾での旧正月はなかなか楽しい。街角ではいたるところで爆竹が炸裂する音が聞こえる。年越し前の店はいろんな食べ物で彩られる。 で、スーパーでかならず耳にするのが、「ごんーしごんーしごんしに」という、耳から離れないメロディの歌。名前はそのフレーズのまま、「恭喜恭喜」というらしい。どうやら、中華圏全体ですごくポピュラーな歌のようだ。 youtubeで検索してみると、たくさんある。 スーパーやショッピングモールでこんな調子で流れている。 きれいなお姉さんが歌うバージョン

セミナー終了

旧正月を控えて、ということで先週はお二方にしゃべっていただいた。Chong-Sun氏は以前台湾におられたこともあり、うちのグループの常連ビジター。トークは「Non-anticommutaive」。ふつうのnoncomutativeは時空座標が非可換で、ストリングでは定数NS-NS場に相当する。ではsuperfieldのフェルミオン的な座標(よくθと書くやつ)を非反可換にするとどうなるか?この場合はR-R場が値を持つ。まず非反可換super Yang-Mills を作って、それのgravity dualを考える、という内容だった。NS-NS B場 と RR場 は duality でうつるから、実は非可換と同じちゃうん?と思いきや、SUGRA側ではRR場は2-formではなくてランクの違う場なのでそうではない。 Brownから来られたTan教授は過去の「dual model」と呼ばれていたころのストリングやQCDにものすごく詳しくて、最近のAdS/CFT対応を昔の観点から眺めるとどう見えるか、ということをたくさん話してくださった。しかしながらすごく内容が多くて消化不足。。一番の原因は自分があんましこのへんの分野に詳しくないからだけれども。 Tan教授はなんと50年ぶりに台湾に戻られたそう。彼が台北にいた当時、台湾大学の周りはほんとうに何もなかったそうである。 台湾に来て以来、「世界中でチャンスを求めて活動する台湾人」というのを本当に実感する。スタッフのほとんどはアメリカ帰りだし、学生もたくさんアメリカに行っていて、里帰りセミナーがしょっちゅうある。このあたりの感覚は日本社会とはずいぶん違う。

旧正月を迎える

そろそろ休みに入りだしたのか、今日は街に人が少なかった。朝の市場も活気がない。公館の商店街もかなりの店が閉まっている状態。去年のこの時期は日本に帰省していたので、今回はじめて台湾で旧正月を経験することになる。楽しみ。

日本物理学会誌がオンラインで

知らんかった。 日本物理学会誌のバックナンバーが手軽にお読みいただけます 国立情報学研究所の論文情報ナビゲータCiNiiにアクセスすると刊行後2年以上経過した本誌の本文を自由に読むことができます。1946年6月の創刊号から揃っておりますのでぜひご利用ください。なお、刊行後2年までのものは従量制による有料公開となっております。 ここから 読める。学会誌にはたまに日本語でよくまとまったレビューが掲載されるのでこれは非常に嬉しい。 刊行後2年未満の記事は有料。 日本物理学会の年会費は正会員11,000円、学生さんでも8,000。月にすれば1000円弱だけれども決して安くはない。研究室でもサポートしてくれないことが多いので、学生さんや貧乏ポスドクにとってはあまり嬉しくない。このお金の大部分が日本物理学会誌に費やされていることは、同種の雑誌が1000円前後で市販されていることから容易に想像できる。実際、 2006年度の報告 では、会費による収入は2億円、雑誌の出版費+送料は1.5億となっている。学会誌をweb出版にして、希望者のみ(研究室とか図書館)が雑誌を買うようにすれば、会費は安くできるし利便性も増すと思うのだがどうだろうか。

Macbook Air ?

いよいよ明日行われるSteve Jobsの講演にて、登場が噂されているMacbook Air. すでに相当な数の噂が出回っている (たとえばここ) 。 自分はかなり古いibook G3を気に入って使っている。職場や家にはwindows XP や ubuntuのマシンもあって、それらも 時々使っているけれども、メインはmacだ。Windowsは商用のアプリを使っている分にはいいのだけれども、オープンソースツールとか、あとTeXとかを使うときに少々物足りない気がする。Ubuntuだとそっち方面はバッチリなのだけれども、デバイスとかサービスが未対応で困ったりすることがある。macは両者のいいとこどり、という感じだし、デザインも洗練されている。というわけでここ数年はずっとmacを使っている。 で、このibookのただひとつの欠点は重いこと。昔あったG4の12インチモデルも消えてしまったので、軽くてばかでかくないmacの望む声は大きい、はず。 明日が楽しみだ。

新年

今年は台湾で2度目の年越しだ。今年は娘が小さくて101の花火には行けないので、家で紅白を見ながらのんびりと過ごした。例年はずっと格闘技を見ていたので紅白は見られなかったのだが、台湾ではNHKしかやってないので、今年は紅白だけを見ることになったのだ。 紅白はここ数年、内容が良くなくて視聴率が落ちたことが取り沙汰されていたけれども、今年はさすがにヤバイとおもったのか豪華な出演者でかなり楽しめた。ガクトという人の曲はセットが大掛かりで兵士がたくさんでてきて、すごかったけど、ぜったいに紅白の会場ではやっていない。小林幸子も屋外でやって、あの大きい羽根を神戸ルミナリエみたいに超巨大にすればおもしろいと思うのだけど。 台湾ではいろんなところでカウントダウンをやっていた。最後には必ず政党のベストを着た政治家が登場するところがおもしろい。台北では馬氏、高雄では謝氏がベストを羽織って登場。政治家が野外で活動するときはいつもベストを羽織っているのが台湾流らしい。もちろん、メインは歌手のライブだ。カウントダウン終了後、台北では蔡依林、高雄では王心凌といったトップスターのライブがあった。 物理ではもちろん、 LHC の年。業界全体の運命が決定付けられる「宿命の年」がついにやってきた。とにかく、物理にとって有益な発見がたくさんありますように。