あっという間に3月,卒業式のシーズンです。今年度ももう終わりだなぁ,と思って,このまま終われればよいのですが,SSHの報告書に加え,博士教員教育研究会が主催する ASC2015 , 新潟大学での物理教育ワークショップ, 天文学会 と3つも予定が入っています。 最近の活動を振り返ってみます( リストはこちら )。2月にはいくつか出張授業がありました。大曲小学校ではいつもの磁石の授業を実施,今年も楽しんでくれました。横手高校では2年理数科の課題研究の準備を1年のこの時期に始められるということで,課題研究の方法についてお話してきました。最近,SSHの次期申請と関連して,東北大学の 有本先生 を中心としたグループと議論をさせていただいており,いわゆる「新しい能力」についての勉強・理解を深めているところです。「研究をする」という営みがいかに難しく,創造的な活動であるかということを再認識しているところです。そういった最近の経験からわかったことを,横手高校の皆さんにお話させていただきました。湯沢高校「ひも理論」では,「弦の振動」を学び終わった生徒さんだということなので,少し演習っぽいものを入れてみました。「物理基礎」で学ぶ「固定端」は,ひも理論の近年の発展を支えた「D-ブレーン」なのだということをお話してきました。湯沢でも横手でも,みなさんよく聞いてくれ,楽しんでくれたと感じているのですが,やはり最後の質疑応答で,シャイなのかあまりお話ができませんでした。高校の授業の場合,次の授業や帰りの会の時間が決まっていて,研究者のセミナーでよくある,「トーク後の,インフォーマルな,だらだらした感じの会話」ができないのがとても残念です。 今年度も,台湾での新たな出会い,東北大学の皆さんとの出会い,物理教育学会東北での出会いなど,印象的な出来事が多くありました。残る3月の活動が価値あるものになることを祈るばかりです。