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1月, 2008の投稿を表示しています

セミナー終了

旧正月を控えて、ということで先週はお二方にしゃべっていただいた。Chong-Sun氏は以前台湾におられたこともあり、うちのグループの常連ビジター。トークは「Non-anticommutaive」。ふつうのnoncomutativeは時空座標が非可換で、ストリングでは定数NS-NS場に相当する。ではsuperfieldのフェルミオン的な座標(よくθと書くやつ)を非反可換にするとどうなるか?この場合はR-R場が値を持つ。まず非反可換super Yang-Mills を作って、それのgravity dualを考える、という内容だった。NS-NS B場 と RR場 は duality でうつるから、実は非可換と同じちゃうん?と思いきや、SUGRA側ではRR場は2-formではなくてランクの違う場なのでそうではない。 Brownから来られたTan教授は過去の「dual model」と呼ばれていたころのストリングやQCDにものすごく詳しくて、最近のAdS/CFT対応を昔の観点から眺めるとどう見えるか、ということをたくさん話してくださった。しかしながらすごく内容が多くて消化不足。。一番の原因は自分があんましこのへんの分野に詳しくないからだけれども。 Tan教授はなんと50年ぶりに台湾に戻られたそう。彼が台北にいた当時、台湾大学の周りはほんとうに何もなかったそうである。 台湾に来て以来、「世界中でチャンスを求めて活動する台湾人」というのを本当に実感する。スタッフのほとんどはアメリカ帰りだし、学生もたくさんアメリカに行っていて、里帰りセミナーがしょっちゅうある。このあたりの感覚は日本社会とはずいぶん違う。

旧正月を迎える

そろそろ休みに入りだしたのか、今日は街に人が少なかった。朝の市場も活気がない。公館の商店街もかなりの店が閉まっている状態。去年のこの時期は日本に帰省していたので、今回はじめて台湾で旧正月を経験することになる。楽しみ。

日本物理学会誌がオンラインで

知らんかった。 日本物理学会誌のバックナンバーが手軽にお読みいただけます 国立情報学研究所の論文情報ナビゲータCiNiiにアクセスすると刊行後2年以上経過した本誌の本文を自由に読むことができます。1946年6月の創刊号から揃っておりますのでぜひご利用ください。なお、刊行後2年までのものは従量制による有料公開となっております。 ここから 読める。学会誌にはたまに日本語でよくまとまったレビューが掲載されるのでこれは非常に嬉しい。 刊行後2年未満の記事は有料。 日本物理学会の年会費は正会員11,000円、学生さんでも8,000。月にすれば1000円弱だけれども決して安くはない。研究室でもサポートしてくれないことが多いので、学生さんや貧乏ポスドクにとってはあまり嬉しくない。このお金の大部分が日本物理学会誌に費やされていることは、同種の雑誌が1000円前後で市販されていることから容易に想像できる。実際、 2006年度の報告 では、会費による収入は2億円、雑誌の出版費+送料は1.5億となっている。学会誌をweb出版にして、希望者のみ(研究室とか図書館)が雑誌を買うようにすれば、会費は安くできるし利便性も増すと思うのだがどうだろうか。

Macbook Air ?

いよいよ明日行われるSteve Jobsの講演にて、登場が噂されているMacbook Air. すでに相当な数の噂が出回っている (たとえばここ) 。 自分はかなり古いibook G3を気に入って使っている。職場や家にはwindows XP や ubuntuのマシンもあって、それらも 時々使っているけれども、メインはmacだ。Windowsは商用のアプリを使っている分にはいいのだけれども、オープンソースツールとか、あとTeXとかを使うときに少々物足りない気がする。Ubuntuだとそっち方面はバッチリなのだけれども、デバイスとかサービスが未対応で困ったりすることがある。macは両者のいいとこどり、という感じだし、デザインも洗練されている。というわけでここ数年はずっとmacを使っている。 で、このibookのただひとつの欠点は重いこと。昔あったG4の12インチモデルも消えてしまったので、軽くてばかでかくないmacの望む声は大きい、はず。 明日が楽しみだ。

新年

今年は台湾で2度目の年越しだ。今年は娘が小さくて101の花火には行けないので、家で紅白を見ながらのんびりと過ごした。例年はずっと格闘技を見ていたので紅白は見られなかったのだが、台湾ではNHKしかやってないので、今年は紅白だけを見ることになったのだ。 紅白はここ数年、内容が良くなくて視聴率が落ちたことが取り沙汰されていたけれども、今年はさすがにヤバイとおもったのか豪華な出演者でかなり楽しめた。ガクトという人の曲はセットが大掛かりで兵士がたくさんでてきて、すごかったけど、ぜったいに紅白の会場ではやっていない。小林幸子も屋外でやって、あの大きい羽根を神戸ルミナリエみたいに超巨大にすればおもしろいと思うのだけど。 台湾ではいろんなところでカウントダウンをやっていた。最後には必ず政党のベストを着た政治家が登場するところがおもしろい。台北では馬氏、高雄では謝氏がベストを羽織って登場。政治家が野外で活動するときはいつもベストを羽織っているのが台湾流らしい。もちろん、メインは歌手のライブだ。カウントダウン終了後、台北では蔡依林、高雄では王心凌といったトップスターのライブがあった。 物理ではもちろん、 LHC の年。業界全体の運命が決定付けられる「宿命の年」がついにやってきた。とにかく、物理にとって有益な発見がたくさんありますように。