セミナー終了
旧正月を控えて、ということで先週はお二方にしゃべっていただいた。Chong-Sun氏は以前台湾におられたこともあり、うちのグループの常連ビジター。トークは「Non-anticommutaive」。ふつうのnoncomutativeは時空座標が非可換で、ストリングでは定数NS-NS場に相当する。ではsuperfieldのフェルミオン的な座標(よくθと書くやつ)を非反可換にするとどうなるか?この場合はR-R場が値を持つ。まず非反可換super Yang-Mills を作って、それのgravity dualを考える、という内容だった。NS-NS B場 と RR場 は duality でうつるから、実は非可換と同じちゃうん?と思いきや、SUGRA側ではRR場は2-formではなくてランクの違う場なのでそうではない。 Brownから来られたTan教授は過去の「dual model」と呼ばれていたころのストリングやQCDにものすごく詳しくて、最近のAdS/CFT対応を昔の観点から眺めるとどう見えるか、ということをたくさん話してくださった。しかしながらすごく内容が多くて消化不足。。一番の原因は自分があんましこのへんの分野に詳しくないからだけれども。 Tan教授はなんと50年ぶりに台湾に戻られたそう。彼が台北にいた当時、台湾大学の周りはほんとうに何もなかったそうである。 台湾に来て以来、「世界中でチャンスを求めて活動する台湾人」というのを本当に実感する。スタッフのほとんどはアメリカ帰りだし、学生もたくさんアメリカに行っていて、里帰りセミナーがしょっちゅうある。このあたりの感覚は日本社会とはずいぶん違う。