磁石でキュウリを動かす
強力な「ネオジム磁石」を利用すると、通常の磁石では難しい実験がたくさんできます。なかでも、最もショッキングなのが、 野菜に磁石を近づけると、反発する という実験です。野菜に含まれる水の反磁性のため、このような現象がおきるのです。 来週の出張授業でぜひこれをやろうと思って、準備していました。去年もトライしたのですが、いざやってみると予備実験の段階でうまくいかず、授業ではやりませんでした。 今回はなんとしてもやってやろう、と思って、がんばってやったのがこれです。 参考にさせていただいたのはここです。 http://www.pref.aichi.jp/shin-san/kagaku/nurture/prog/plan/plan/contents/a-8.html ポイントその1 とにかく反磁性ってのは弱い!なので、キュウリをつるした棒が抵抗なく回るような、最新の工夫が必要です。下から支えてヤジロベエ方式にするときには、軸の部分がとにかく抵抗のないようにまわるような工夫と、バランス取りが必要です。今回のようにつるす場合は、糸に直接つなぐと、糸のねじれ力が働いてうまく回りません。なので、今回のように抵抗の少ないジョイント部分を設ける必要があります。 さらにやっかいなのは、スタンドや接合部などのどこかに磁石にくっつく素材を用いていると、非常に不便だということです。油断してると磁石が飛んでいきます。なので、接合部(糸も含む)は磁石につかないエナメル線です。台は発泡スチロールで自作しました。 ポイントその2 キュウリの皮(青いところ)は全部とる! アホみたいなことですが、なかなか気づきませんでした。水分の少ない皮は除いたほうがよく動きます。 で、こんだけ工夫してやっても、キュウリはそろ~~っとしか動きません。子どもにはウケないかもしれませんが、とにかく磁石で野菜が動くというのは驚きだと思うので、やってみます。