iPad2を学校で使ってみて
6月にiPad2を購入して以来、学校での教育ツールとしてiPad2を用いてきました。その感想をまとめてみたいと思います。
40人教室で動画を見せる → ×
画面は小さくて後ろの席からは見づらいです。窓からの光による反射も激しい。そしてさらなる欠点は、iPadを「かかげて」持つと、自分から画面が見えないこと。動画のどこを再生しているかがわからず、解説ができません。
「探究」の少人数グループで用いる → ○
Wifi環境のある部屋で使うと、ディスカッションしていてわからないことをその場で調べたり、論文・画像等をぱっと見せたりできて便利です。ときには生徒にも渡して使わせますが、基本的に自分が持つようにしています。
野外研修・博物館研修の写真レポートに用いる→○
SSH台湾研修では、生徒がデジカメで撮影した写真をiPadに取り込み、写真をディスプレイしながら報告会を行ないました。
即席文字ボードとして用いる→○
これも台湾研修内でやったことですが、自分の名前を画面いっぱいに出して自己紹介に使ったり、移動中のバスで中国語の解説に使ったりしました。画面いっぱいにかけばけっこう遠くまで見えます。
インタラクティブな教材として生徒に自由に使わせる→×
一方で、巷で行なわれているインタラクティブな教材の使用まではまだ踏み込んでいません。理由はコンテンツがまだ充実していないことと、iPad自身の重さ、堅さのために、まだまだ生徒に渡して使わせるには不安があることです。あの重さ、サイズでは必ず床に落として破損させる生徒が出ると思います。小学生むけのひらがな、漢字のコンテンツは充実しているので自分の子どもにはさせていますが、その際も落下しないようにかなり気を使っています。
また、個人的には大活躍しています。論文やスキャンした本を電車で読んだり、スケジュールや年間行事予定を見たり、他人に文書を見せる際に用いたり、料理のレシピを出したり、youtubeを見たり、ビデオチャットをしたり。。。大量の文字入力を伴わない作業ならほとんどできる漢字です。家でPCに向かう時間が激減しました
まとめ
iPadは完成度が高くて、「何でもできるパッド状のデバイス」という新しいジャンルを築いたと思います。あとはどんどん軽く薄く柔らかくなって、5年後には今のiPad2が「なんやこの重いのん、うぁ〜」と笑いの種にになっていることを期待します。