横手市小・中学校 児童生徒理科研究作品展

平成27年9月13日(日),標題の発表会を観てきました。

いわゆる「小学生の自由研究」の発表会です。







 作品は「理科工作部門」「採集標本部門」「研究記録部門」に分かれています。それぞれ,生徒の作品がホールに展示されており圧巻でした。資料によると,その数602点!

ちなみに,現地で渡される資料には,テーマがずら〜っと並んでいます。 その一部を記載します。(児童の名前は載せていません。)





学校で課題研究の指導をやっていて,結局やっていることは,この自由研究の指導とそれほどかわらないな〜,ということがよくわかってきました。子どものナイーブな自然観から,いかにして,科学的な探究へと進んでいくか。指導する保護者の腕が問われますね。結局,いい研究からは,「家に研究に対して肯定的な文化があって,そして夏休みイキナリ,でなく,日頃も研究のことを考えていている」ような家庭から出てくるのではないか,そんな気がしました。つまり,「自由研究は夏休みのやっつけ仕事ではなくて,あなたにとって,大事なものだよ」と言ってあげられる家庭です。これは学校でも同じだなぁ,と感じました。

市長賞などの上位入賞した研究は,まさに科学者顔負けの態度・姿勢で研究に向かっていることがよく理解できました。

思いついたことをいくつか。

  • 中学校,高校と進むにつれ,「自由研究」はなくなります。なんでなくなるのでしょう?とてもいい取組なので,自分の授業でやってみてもいいかな〜,と考えたりしています。
  • 夏休みになると書店に並ぶ「理科自由研究の本」が,ふつうの家庭にとって,唯一の自由研究指導のよりどころかと思います。完全に保護者向けの「自由研究指導者入門」みたいな本があれば,とても有用だと思います。
  • これだけ充実した取組なのに,web上に情報がないのはとても勿体ないです。校内で声をかければそれで住む,と言えばそれまでですが。。。いまや,保護者もまっさきにwebで情報を探す時代なので,1枚の要項だけでもアップされていると保護者はさらに助かります。さらに,個人情報が特定されない範囲で成果を載せれば,横手の優れた教育のアピールになります。こういった情報をガンガン載せていけば,首都圏から「教育日本一の秋田,横手に移住しよう」と本気で考え人が増えると思います。

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