放射線に関する理科指導研修講座 2011/10/19 秋田県総合教育センター

1ヶ月以上更新があいてしまいました。


秋田県が主催する研修会に出席してきました。中・高両方の先生の参加でしたが、とくに中学校は各校から1名づつが参加しており、非常に大規模な研修でした。その背景として、中学校の新指導要領に「放射線」がとりあげられたことがあります。さらに3月には原発事故が起こりました。いま学校現場には放射線教育への需要が急激に高まっています。しかしながら、これまでの学校教育で全体的に取り上げられなかったので、まず指導する人材やノウハウが圧倒的に不足しています。


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午前中はKEK名誉教授 高橋嘉右氏による講演。カミオカンデ、スーパーカミオカンデを手がけたほか、日本で最初の原子炉に火を灯されたという、まさに日本の原子物理の生き字引ともいえる先生でした。写真はスーパーカミオカンデの設計図。


午後の一発目は秋田大学の岩田吉弘先生らによる研修。放射線の基礎知識から、霧箱、はかるくんの演習と盛りだくさん。会場には熱気があふれていました。実習で使われたUCHIDAの簡易霧箱(UN-J1)はここではじめて見たのですが、すごくよくできているなぁと感じました。ドライアイスの形状さえきちんと準備しておけば、放射線源を用いての観測は簡単です。ケース上部が曇りやすいのが唯一の欠点ですね。


午後後半は実践発表2件。自分の発表では、いま生徒といっしょに開発している霧箱を持ち込みました。セットアップの時間が十分とれなくて、あまり飛跡が見えなかったのが残念でしたが、いちおう数本見えたのでホッとしました。後半は秋田大学教育文化学部 林正彦先生の発表。中学校での放射線教育に関しての教員対象アンケートの結果を発表してくださいました。現状を知る上でたいへん貴重な資料となりました。


放射線教育についてはいろいろ課題がありますが、つまるところ、初等・中等教育における原子・分子分野の取り扱いの薄さが根本的な問題なのではないでしょうか。小学校から教えてもいいと思いますし、化学反応だけでなく核反応にまでもっと詳細にふみこまないと、原発事故や放射線が理解できません。難しい数式を導入しなくてもかなりのところまでやれるのではと思っています。

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