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横手市児童生徒理科研究 191001

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今年も中学校部門の審査員をしました。おそらく過去最多の19題!理科研究に取り組む人が増えるのはとても喜しいものです。研究で得たスキルは生涯の宝となることでしょう。 小学校と中学校の資料をアップしておきます。 中学校の部  小学校の部1  小学校の部2

ブラックホールを描いてみよう 190628 御所野高校

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EHT によるブラックホールシャドウ撮影の画期的成果をうけて開発した授業の第1回目です。御所野高校の生徒さんたちに,ブラックホールの研究に使う「ペンローズ図」にチャレンジしてもらいます。前半はブラックホールシャドウに関する解説を,記者会見の動画を用いて行いました。過去に行った水沢観測所の観測実習の一コマも紹介。そして前半1時間の締めは,薄い膜(Tシャツ)とたらいを用いたブラックホール実演です。ブラックホールが空間をゆがめる様子をつかみます。 さて,休憩をはさんでいよいよ,「ブラックホールを描く」練習に入ります。まず,「はさめるホワイトボード」,ペン,磁石を使って,動物が歩く様子を図にしていきます。 ブラックホールや光円錐が登場します。 最後はペンローズ図です。都合により画像は載せませんが,みんなしっかりできていました。 生徒さんがどれだけ楽しんでくれたか,本当のところはわかりませんが,自分の印象では,取り組んでくれた全員が内容を理解して,課題をこなしてくれたと感じています。大成功といってよいのでは,と思っています。うまくいった要因として 動物をたくさん登場させて,「運動をグラフで表す」訓練を十分に行ったこと。特に,数学でやるように最初に直線を引くのではなく,磁石をおいていったのがわかりやすかったのでは。。 専門用語を数式を全く使わなかった。「グラフ」「光円錐」「相対性理論」「座標変換」などはいっさい使わなかった。光円錐は「光の三角形」 などと言い換えました。 実はこの2番目は,お医者さんが患者さんに話をするときのやりかたと全く同じです。受講者の目線に立って行いました。今回はバリバリの科学者養成,ではなく,専門用語を覚えることが目的の授業でもありません。 この授業の実施にあたり,齋藤憲三・山﨑貞一 顕彰会 様からの研究助成,水沢観測所の皆様,勤務校(横手清陵)の先生方など,多くの方々からの支援をいただいております。 感謝いたします。

じしゃくのふしぎ 大曲小 190116

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横手市の山内小学校3年生さん対象「じしゃくのふしぎを実施しました。」これまで担当してきた大仙地区の探求学習ではなく,単元の導入となるような実験のデモンストレーションが主でした。 山内は横手市街から岩手県側の国道に沿ってちょっと入ったところで,横手市内と比べると山深いです。雪も横手市内より多いのです。「いぶりがっこ」の本場であり,素晴らしい品質の「いものこ」でも有名です。どちらも我が家には欠かせない食材となっております。 それはさておき。。。 まず自己紹介 リング型の磁石を重ねると宙に浮きます。磁石を動かすと,バネのように反発します。この感触が重要で,磁力線が縮まっている,目に見えないけど確かに磁石の間になにかがある,ということが実感できるわけです。 もっとも人気の高かった,ネオジム磁石を金属パイプ中で落下させる実験。磁石がふわふわと落ちる様子は何度やっても不思議です。 他にもたくさん実験しましたが割愛。 連続して行われる次の授業では,教科書の流れに沿って,磁石につくもの,つかないものをひとつひとつ確かめていきます。なので,この授業では,磁石の力が離れていても働くこと,そしてそれを不思議に感じることをねらいとして行いました。子供たちも喜んでくれたようでなによりです。