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10月, 2013の投稿を表示しています

科学の甲子園ジュニア

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高校生向けにはすでに実施されている「科学の甲子園」ですが,今年度から,中学生を対象とした「 科学の甲子園ジュニア 」が始まりました。その秋田県予選での講師としてお話をしてきました。 中身はいつもの「ひも理論」の内容,さらには高校生の「課題研究」の紹介など盛り沢山,精一杯お話したつもりですが,参加してくれた中学生のみなさんにどれくらい伝わったでしょうか? 最後までいっしょうけんめい参加してくれたみなさん,そして義務教育課のスタッフのみなさんに感謝,です。 これから11月半ばまで,高校生の研究発表シーズン,さらには年末,年明けのイベントに向けた準備等ですごく忙しくなりそうです。雪が降ってくるのももうすぐ,のこり少ない時間を最大限に楽しもうと思います。

次世代シーケンサー

秋田県立大学さんの秋田キャンパスに見学に行く機会があって,そこで,「次世代シーケンサー」なるものを見せていただきました。秋田キャンパスの大学院棟の裏, バイオテクノロジーセンター  にて拝見。一台なんと一億円,そして全ゲノム解析にかかる費用は200万円ということでした。東北にはここ県立大と東北大にしかないそうです。 ちょっと気になって,日本に次世代シーケンサーってどれくらいあるの?と調べてみたら驚愕の事実が。 次世代シーケンサー研究の立遅れ Next Generation Genomics: World Map of High-throughput Sequencers まったくの専門外なので,「台数が多ければ多いほどよい」というものなのかどうかについては全くわからないのですが,1番目のブログで指摘されているように,「全国にシーケンサーが点在していて集中しておらず,人的リソースや管理コストがかかってしまう」のは問題だと思います。何にせよ,他の先進国と比べて数パーセント違うのでなく,オーダーが違うということに驚きました。

大学入試改革

大学入試の改革について、教育再生実行会議での議論が話題になっています。議論されている内容が実施されると、高校での教育は大きく変わります。  大学入試改革のあり方が議論された11日の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)。“運”にも左右される一発勝負、1点差勝負の入試体制を 変えようと、各委員から活発な意見が出された。だが、面接や論文を重視する方向性には、大学側から「合否の公平性、透明性をどう保つか、課題が多い」とす る反論もあり実現には紆余(うよ)曲折もありそうだ。この日固まった改革のポイントは、高校在学中に学習の到達度を測るテストを導入することと、大学入試 センター試験を大幅に見直すこと。また、学力試験だけで合否判定すれば知識偏重を助長するとして、大学ごとに行う2次試験で面接や論文などを重視する方針 も検討された。  現在の点数評価による選抜方法では、ボーダーラインに得点が集中し、わずか1点の違いが合否を分けるケースが多い。「東京大学の入試をやり直したら合格者の3分の1が入れ替わるだろう」(大学関係者)との声もあるほどだ。[産経 2013.10.12 07:41]  大学入試改革を議論している政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)が11日開かれ、高校在学中に学習の到達度を測るテストを創設し、全員が参加する方向で提言をまとめていく方針を固めた。学力差に幅のあることを考慮し、発展レベルのテストの実施も検討する。  推薦入試の拡大などにより、学力不問で入学できる大学が増える中、高校生の学習意欲を高めるのが狙いだ。一回だけではなく、複数回実施することで、受験者の本質的な能力を測るようにする。   高校の到達度テストをめぐっては、当初、「希望参加型」とする素案が示されたが、この日の会議で異論が続出。学習意欲を向上させる上でも「全員参加がのぞ ましい」とする意見が大勢を占めた。また、大学入試に活用できるようにするため、基礎学力を測るテストだけでなく、難問をまじえた発展レベルのテストを求 める意見も出された。  一方、大学入試センター試験の改革では、結果を1点刻みの点数で示すのではなく、一定幅の点数ごとに段階別に表示する方針をおおむね了承。その上で、大学ごとに実施する2次試験は面接や論文を重視する。[産経 2013.10.12 07:09 ]

横手に機関車がやってきた

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10月12日から14日までの3日間、秋田-横手間を往復する蒸気機関車をみてきました。横手駅は混んでそうなので、ひとつ前の後三年駅に行ってきました。 近づいてくる機関車の汽笛の音や煙に大感動です。 自分は当然機関車に乗っていた世代ではなく、機関車から連想するのは「銀河鉄道999」です。乗ったことはないのに、懐かしさを感じるところが不思議です。 ビデオに録画してあるので、物理授業のネタとしても使えそうです。

OECDの国際成人力調査PIACC

PISA調査が話題になることが多いOECDから、成人向けの調査結果が発表されました。 社会生活で求められる成人の能力を測定した初めての「国際成人力調査」(PIAAC=ピアック)で、経済協力開発機構(OECD)加盟など先進24カ国・地域のうち、日本の国別平均点が「読解力」と「数的思考力」でトップだったことが8日、分かった。日本は各国に比べ、成績の下位者の割合が最も少なく、全体的に国民の社会適応能力が高かった。また、生産現場の労働者などいわゆるブルーカラーの能力が高いことも分かった。[2013.10.8 23:52 msn産経] 文部科学省のレポートはこちら OECDには詳細なレポートがあります この結果はなにを意味するのでしょうか? 義務教育段階での「国語」「数学」の充実がこの結果に影響していることは間違いないでしょう。 一方、「理科」が関係すると思われる「IT」の項目では、他の2つ(読解力・数的思考力)とは異なって、平均並みの値です。PISA調査で明らかになった、「成人の科学技術への関心の低さ」が影響しているのでしょうか。PISA調査の結果と整合性があるのか、明らかにできると大変面白いと思います。

ヒッグス粒子発見にノーベル賞

おめでとうございます! スウェーデン王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル物理学賞を、ブリュッセル自由大名誉教授のフランソワ・アングレール氏(80)と英エディンバラ大名誉教授のピーター・ヒッグス氏(84)の2人に贈ると発表した。両氏は万物に質量を与える「ヒッグス粒子」の存在を理論的に予想した。[朝日新聞  2013年10月8日21時6分] ヒッグス粒子がどういうものかについても、メディアで解説されています。たとえば、 朝日新聞のサイト では、「ヒッグス粒子による 抵抗 で物体が動きにくくなる」という図が掲載されています。これが普通よく使われる説明なのですが、自分は以前から違和感を感じていました。 大栗先生の著書  ではそのことがはっきり述べられています。抵抗のある中を物体が運動すると、必ずエネルギーを失って止まります。ところが、質量は単に物体運動の「変化しにくさ」を表す量であって、抵抗とは関係がありません。 【募集その1】 以前から、上記の問題について、数式を使わないうまいたとえがないか、ずっと考えていますがよいアイデアがありません。どなたか、いっしょに考えませんか? 【募集その2】 ヒッグス粒子の解説をする出張授業の依頼、大歓迎です。中高の総合学習がまとめに入る時期ですので、最後をしめくくるイベントなどにご活用ください。秋田県の学校であれば、県の出張授業システムにて無料で訪問いたします。県外や、民間の団体でも可能ですのでご相談ください。ただし、冬休みは予定が詰まっていて引き受けられません。残念。 連絡先 メールアドレス: ztaro21@gmail.com

横手市児童生徒理科研究発表会 13/10/07

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10月、11月は子どもたちの理科発表会シーズンです。 秋田の小学校と中学校では、まず市単位での小学校・中学校の大会があり、 これを通過した発表が全県に進みます。今日はその審査員としての参加です。 会場の浅舞公民館です。横手駅からは内陸部に15分ほど行った場所です。電車がないのでなんとか都合をつけて車で向かいました。 発表一覧です。 どの発表も生活や地域に密着したテーマを、科学的なプロセスで研究していて、本当に素晴らしいと思いました。平鹿中学校では、地域に生息している絶滅危惧種「イバラトミヨ雄物型」などを含んだ魚類の研究をしておりたいへん興味をもちました。今後の発展が期待できます。勤務校(清陵)の「干しゼンマイはなぜ揉まなければいけないのか」も、身近な疑問を解き明かしていて面白かったです。 自分も中学生・高校生のときにこんな活動ができたらよかったのに、と思えるような内容ばかりでした。 こうして、科学部に入っている子どもたちの活動はたいへん充実する一方、科学部に入っていない生徒に、いかに探究のプロセスを経験させ、科学の方法について学ばせるかというのが難しい問題です。自分の学校でも「探究」を実施していますが、まだまだ課題がたくさんです。今後もしっかり研究していこうと思います。

よこて お城山クラフトフェア 2013

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http://ameblo.jp/oshiroyama/ 横手城で毎年開催されている、ハンドメイド作品のイベントに行ってきました。今年は例年にも増してお客さんが多いような気がしました。 特にハンドメイド雑貨が好きとか、そういうわけでもないのですが、やはり横手でこれだいけ大量の雑貨を見られる機会はないので、なかなか楽しいです。コーヒーやお弁当などの食べ物も出ています。 横手城からの風景。鳥海山を目立たせるために、露出を下げて撮影しています。鳥海山の雪はほとんど消えていて、次の雪を待っているかのようです。 10月、11月は仕事でもプライベートでもイベントが目白押しです。気候も過ごしやすく、いろんな活動をするには最高の季節です。雪が降るまでに、とにかくいろいろ済ましてしまえ、っていう感覚にだいぶ馴染んできました。今年は大雪にならなければよいのですが。。。

星空の固定撮影

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  2013年8月12日、ペルセウス座流星群を捉えようと思って、横手の大松川ダムに行って撮影した写真です。 星空の撮影は初めての経験。 機材はEOS Kiss X3 + EF50mm F1.8 II 三脚はケーズデンキで売っていたSLIKの安いもので、リモコンもないので内蔵の タイマーで撮影です。こんなプアーな機材でもしっかり写ったので感動しました。 フォーカスを合わせるのが大変でした。ファインダーでは星が見えなかったので、あてずっぽうで 合わせました。 これから寒くなりますが、アイソン彗星の撮影を目指して頑張ってみます。