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原子・原子核・素粒子の教育に関するワークショップ @名古屋 131211

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名古屋で行なわれている「 先進科学塾 」の一環として,放射線教育関係者によるワークショップが開催されました。そこに私も参加して,「霧箱」の実践について報告してきました。→ファイルは こちら。 会場の名古屋市科学館。 名古屋駅から地下鉄で1駅いったところにあります。歴史は古いそうですが,最近改装されたそうで,たいへん立派な建物です。 会場ではかなり貴重な経験ができました。海外からの マジョリー バーディーン さんは,フェルミラボでの教育について紹介してくださいました。LHCのCMS検出器での実際のイベントを用いた,高校生向けのプログラムでは,われわれ聴衆も生徒となって演習に参加させていただきました。福島高校の原先生は,福島での実践を紹介してくださいました。当時の教員の,そして生徒たちの緊張感が伝わってくるような内容で圧倒されました。また,高感度なことで有名な 林煕崇先生の霧箱を 見ることができたのもたいへんな収穫でした。 最後に,科学館で拝見させていただいた, 巨大なテスラコイル です。ものすごい音,迫力にビックリしました! 参加者の皆様,どうもありがとうございました!!

ヒッグス粒子・日本・東北 本日開催!!

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ヒッグス粒子・日本・東北 本日開催!! 本日開催です。が, すごい雪です。横手に住んで6年経ちますが,短い期間にこれほど積もるのは珍しいです。 お気をつけて,ご無理なさらずにお越しください。 (欠席,遅刻に関して連絡は不要です。予定通り開始します。途中でも遠慮なくお入りください。)

OECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)の結果

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すでに発表されて,メディアで報道されています。 国立教育政策研究所による分析結果はこちら→ http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/ 報じられている通り,読解力,数学的リテラシー,科学的リテラシーについては着実に向上しており,「脱ゆとり」の成果だといえるでしょう。OECD平均をはるかに上回っており,トップのグループに属しています。 気になる点 その1 一方,「数学的リテラシー得点に影響を与える要因」についてもわずかに向上しているものの, こちらは依然としてOECDの平均よりかなり劣るのです。この項目では「数学における興味・関心や楽しみ」、「数学における道具的動機付け」、 「数学における自己効力感」、「数学における自己概念」、「数学に対する不安」をアンケート形式で調査しています。つまり,日本の15歳は,他国に比べて「数学を楽しんでおらず,意欲がなく,自信もない」ということになります。 韓国も同様の傾向を示しています。この日本の「学習意欲が低くて自信がないのに,成績がよい」という不思議な状況は何を意味しているのでしょうか。 気になる点 その2 各国の「数学的リテラシー」と「基本問題の学習経験」および「応用問題の学習経験」の分布では, 「基本問題の学習経験が多いほど,数学的リテラシーが高い」(正の相関) 「応用問題の学習経験が多いほど,数学的リテラシーが低い」(負の相関) という傾向がみてとれます。 「数学的リテラシー」で出題されている問題例をみたかぎりでは,明らかに「応用問題」が出題されています。にもかかわらず,基本問題の学習経験が多い国ほど成績が良い傾向があるのです。これも不思議です。

アイソン

もうすぐ近日点通過です。たいへん位置が低くなっていて,インターネット望遠鏡でも観測ができません。また,望遠鏡のあるニューヨークはしばらく天気が悪いです。 12月上旬に美しい尾を見せてくれることを願っています。

秋田県立美術館

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9月に本オープンした 秋田県立美術館 に行ってきました。 常設展:秋田の行事 この美術館の目玉ですね。前の場所「平野政吉美術館」での展示に比べて,展示スペースは奥行きが狭く,やや窮屈な感じを受けました。また,展示場が暗くて,目が慣れるまでにすごく時間がかかります。絵の位置もちょっと高くなっていて,照明の反射も気になります。前の方が良かったような。。。。保存のことを考えて照明を落としているのかもしれませんが。「秋田の行事」以外の絵も,暗さのせいで前観た時のような感動がありませんでした。 企画展: あっぱれ北斎 北斎の画の復元ですが,復元の方法にすごく工夫があるようです。サイズも本物に比べてかなり大きく見応えがあります。 以前は東京でオリジナルを観たことがあるので北斎展は二度目ですが,毎回圧倒されます。滝を描いた絵なんかでは,滝の動きをいかに表現するかに挑戦していて,サイエンスの心を感じます。 充実した訪問でした。

インターネット望遠鏡で撮影したアイソン彗星

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慶応義塾大学インターネット望遠鏡 で撮影したアイソン彗星です。ニューヨークにある望遠鏡を遠隔操作して撮影しています。日本時刻では18時から20時ごろの撮影です。 今日もニューヨークの天気が良かったので狙ってみましたが,昨日よりも彗星の位置がかなり低くなっていました。彗星そのものはとらえることができたのですが,すでに明るくなってきたためにまわりの星が写りませんでした。 これから近日点(29日)まではかなり難しい撮影になりそうです。

生物分野のarxivみたいなの

http://johokanri.jp/stiupdates/policy/2013/11/009250.html より 先日小欄で紹介した生物学分野のプレプリントサーバー" bioRxiv" が11月11日、登場した。 プレプリントの投稿、閲読は無料で、運営費は米Cold Spring Harbor Laboratory(CSHL)が負担する。投稿は自由も、「本物」の科学のみが選別掲載される。また、生物学・生命科学分野に特化しており、臨床研究など医学分野の論文は対象外。 物理・数学分野のプレプリントサーバー"arXive"同様、査読後に出版される前の研究成果の迅速な流通とフィードバックの活発化が期待されている。 「プレプリント」というのは論文の「前刷り」,つまり学術雑誌に投稿する前の原稿のことです。学術雑誌の査読,そして掲載まではかなり時間がかかります。早くても半年くらいでしょうか。それを待っていると,自分の書いた論文の内容すら忘れてしまいかねません。そうならないよう,研究者の間でプレプリントを交換する文化があります。昔は印刷したものを研究室に送っていました。 理論物理,数学の分野では arXiv というプレプリントサーバーを使用するのが普通です。大半の論文が投稿されるので,これだけチェックしていればまず大丈夫です。しかも無料です。これは,自分のように研究室から離れてしまった人間には大いに助かります。(他の分野では,大学に行かないと論文がなかったり,ネットにあっても有料の場合がほとんどです。)で,この事情を生物の研究者に話すと驚いていました。ふつう,論部を引用する際にはちょっと長い文章,たとえば JHEP 1010 , 070 (2010) みたいになるわけですが,arxivですと arXiv:1008.1104 これだけで伝わります。 今回の bioRxiv はいろんな意味で役に立ちそうです。特にSSH で英語の論文アブストラクトに挑ませたり,最新の研究成果を調べたいときに活用できそうです。

「ヒッグス粒子・日本・東北」を開催します!!!

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2013年度ノーベル物理学賞「ヒッグス粒子」に関連したイベントの講師を務めることになりました。奮ってご参加下さい。 今回のノーベル賞受賞に関して,様々なところで講演が行われています。特に東京で行なわれた 公開講座  は大盛況だったと伝え聞いています。 実験の当事者として関わったわけでもなく,現象論の研究者でもありませんので,ここ秋田・横手で開催する意義,そして自分が講師を務める意義ををよく考えた上でお話しようと思っています。すなわち, 非科学者・非専門家にとってわかりやすい「ヒッグス粒子」の説明とは? 「ヒッグス粒子」の理論は抽象的で理解しづらいので,これまでに様々な「たとえ話」が考えられてきました。今回,参加の皆様に協力していただくことで,それらの「たとえ話」の有効性を検証したいと考えています。 地域で科学を語る場を作りたい 非常に少数派ではあっても,科学に感心のある大人は確実に存在します。そんなみなさんで集まって,あれこれ話し合う場にしようと思います。タイトルの「日本・東北」はそれを意識しています。 参加申込方法 電話・FAX・e-mailにて,担当まで ・お名前 ・お電話番号 をお知らせください。複数名でご参加の場合は,代表者のお名前と人数を お知らせください。   ※FAX・e-mailの場合は,本文またはタイトルに  「12月15日 わくわくサイエンス参加希望」  とご記入ください。  ※定員65名に達した時点で,受付を終了させていただきます。     ご了承ください。 申込先 担 当 教諭 福原 克弘(ふくはらかつひろ) TEL (0182)35-4033 FAX (0182)35-4034 E-mail:  yokoteseiryoukoutougakkou@pref.akita.lg.jp 1 目的 スーパーサイエンスハイスクール事業の一環として、ノーベル賞を受賞した最先端研究に関する講演会を実施することにより、科学に関心のある地域住民との連携を深める。 2 日時 平成25年12月15日(日) 13:30~16:30 3 場所 横手市交流センター Y2(わいわい)ぷらざ  3階 研

初雪 131111

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11日の昼ごろから降ってきました。11月最初の雪なので,ぱらぱら降るだけだと思っていたのですが,いきなり本気でした。帰る時にはこんな感じ。 過去数年間は大雪が続いています。この冬はどうなるのでしょう。 ちなみに,前々回の週末の様子。

第48会 秋田県小・中・高等学校児童・生徒理科研究発表大会 131109

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秋田県教育研究会理科部会と秋田県高文連自然科学部会が主催する,「秋田県小・中・高等学校児童・生徒理科研究発表大会」に行ってきました。小学校,中学校は地区予選を突破したグループが出場できる大会です。高校については予選はありません。 会場は秋田大学の手形キャンパスです。参加校のバスがたくさん停車しています。 高校の発表は,昨年より数が増えました。また,中身もすごく充実してきました。昨年SSHに指定された 秋田中央高校 , 秋田北鷹高校  の寄与が大きいです。 自分が指導した「霧箱」の発表もまずまず,うまくいき,充実した発表会でした。 各校の発表テーマを掲載しておきます。

科学の甲子園ジュニア

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高校生向けにはすでに実施されている「科学の甲子園」ですが,今年度から,中学生を対象とした「 科学の甲子園ジュニア 」が始まりました。その秋田県予選での講師としてお話をしてきました。 中身はいつもの「ひも理論」の内容,さらには高校生の「課題研究」の紹介など盛り沢山,精一杯お話したつもりですが,参加してくれた中学生のみなさんにどれくらい伝わったでしょうか? 最後までいっしょうけんめい参加してくれたみなさん,そして義務教育課のスタッフのみなさんに感謝,です。 これから11月半ばまで,高校生の研究発表シーズン,さらには年末,年明けのイベントに向けた準備等ですごく忙しくなりそうです。雪が降ってくるのももうすぐ,のこり少ない時間を最大限に楽しもうと思います。

次世代シーケンサー

秋田県立大学さんの秋田キャンパスに見学に行く機会があって,そこで,「次世代シーケンサー」なるものを見せていただきました。秋田キャンパスの大学院棟の裏, バイオテクノロジーセンター  にて拝見。一台なんと一億円,そして全ゲノム解析にかかる費用は200万円ということでした。東北にはここ県立大と東北大にしかないそうです。 ちょっと気になって,日本に次世代シーケンサーってどれくらいあるの?と調べてみたら驚愕の事実が。 次世代シーケンサー研究の立遅れ Next Generation Genomics: World Map of High-throughput Sequencers まったくの専門外なので,「台数が多ければ多いほどよい」というものなのかどうかについては全くわからないのですが,1番目のブログで指摘されているように,「全国にシーケンサーが点在していて集中しておらず,人的リソースや管理コストがかかってしまう」のは問題だと思います。何にせよ,他の先進国と比べて数パーセント違うのでなく,オーダーが違うということに驚きました。

大学入試改革

大学入試の改革について、教育再生実行会議での議論が話題になっています。議論されている内容が実施されると、高校での教育は大きく変わります。  大学入試改革のあり方が議論された11日の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)。“運”にも左右される一発勝負、1点差勝負の入試体制を 変えようと、各委員から活発な意見が出された。だが、面接や論文を重視する方向性には、大学側から「合否の公平性、透明性をどう保つか、課題が多い」とす る反論もあり実現には紆余(うよ)曲折もありそうだ。この日固まった改革のポイントは、高校在学中に学習の到達度を測るテストを導入することと、大学入試 センター試験を大幅に見直すこと。また、学力試験だけで合否判定すれば知識偏重を助長するとして、大学ごとに行う2次試験で面接や論文などを重視する方針 も検討された。  現在の点数評価による選抜方法では、ボーダーラインに得点が集中し、わずか1点の違いが合否を分けるケースが多い。「東京大学の入試をやり直したら合格者の3分の1が入れ替わるだろう」(大学関係者)との声もあるほどだ。[産経 2013.10.12 07:41]  大学入試改革を議論している政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)が11日開かれ、高校在学中に学習の到達度を測るテストを創設し、全員が参加する方向で提言をまとめていく方針を固めた。学力差に幅のあることを考慮し、発展レベルのテストの実施も検討する。  推薦入試の拡大などにより、学力不問で入学できる大学が増える中、高校生の学習意欲を高めるのが狙いだ。一回だけではなく、複数回実施することで、受験者の本質的な能力を測るようにする。   高校の到達度テストをめぐっては、当初、「希望参加型」とする素案が示されたが、この日の会議で異論が続出。学習意欲を向上させる上でも「全員参加がのぞ ましい」とする意見が大勢を占めた。また、大学入試に活用できるようにするため、基礎学力を測るテストだけでなく、難問をまじえた発展レベルのテストを求 める意見も出された。  一方、大学入試センター試験の改革では、結果を1点刻みの点数で示すのではなく、一定幅の点数ごとに段階別に表示する方針をおおむね了承。その上で、大学ごとに実施する2次試験は面接や論文を重視する。[産経 2013.10.12 07:09 ]

横手に機関車がやってきた

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10月12日から14日までの3日間、秋田-横手間を往復する蒸気機関車をみてきました。横手駅は混んでそうなので、ひとつ前の後三年駅に行ってきました。 近づいてくる機関車の汽笛の音や煙に大感動です。 自分は当然機関車に乗っていた世代ではなく、機関車から連想するのは「銀河鉄道999」です。乗ったことはないのに、懐かしさを感じるところが不思議です。 ビデオに録画してあるので、物理授業のネタとしても使えそうです。

OECDの国際成人力調査PIACC

PISA調査が話題になることが多いOECDから、成人向けの調査結果が発表されました。 社会生活で求められる成人の能力を測定した初めての「国際成人力調査」(PIAAC=ピアック)で、経済協力開発機構(OECD)加盟など先進24カ国・地域のうち、日本の国別平均点が「読解力」と「数的思考力」でトップだったことが8日、分かった。日本は各国に比べ、成績の下位者の割合が最も少なく、全体的に国民の社会適応能力が高かった。また、生産現場の労働者などいわゆるブルーカラーの能力が高いことも分かった。[2013.10.8 23:52 msn産経] 文部科学省のレポートはこちら OECDには詳細なレポートがあります この結果はなにを意味するのでしょうか? 義務教育段階での「国語」「数学」の充実がこの結果に影響していることは間違いないでしょう。 一方、「理科」が関係すると思われる「IT」の項目では、他の2つ(読解力・数的思考力)とは異なって、平均並みの値です。PISA調査で明らかになった、「成人の科学技術への関心の低さ」が影響しているのでしょうか。PISA調査の結果と整合性があるのか、明らかにできると大変面白いと思います。

ヒッグス粒子発見にノーベル賞

おめでとうございます! スウェーデン王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル物理学賞を、ブリュッセル自由大名誉教授のフランソワ・アングレール氏(80)と英エディンバラ大名誉教授のピーター・ヒッグス氏(84)の2人に贈ると発表した。両氏は万物に質量を与える「ヒッグス粒子」の存在を理論的に予想した。[朝日新聞  2013年10月8日21時6分] ヒッグス粒子がどういうものかについても、メディアで解説されています。たとえば、 朝日新聞のサイト では、「ヒッグス粒子による 抵抗 で物体が動きにくくなる」という図が掲載されています。これが普通よく使われる説明なのですが、自分は以前から違和感を感じていました。 大栗先生の著書  ではそのことがはっきり述べられています。抵抗のある中を物体が運動すると、必ずエネルギーを失って止まります。ところが、質量は単に物体運動の「変化しにくさ」を表す量であって、抵抗とは関係がありません。 【募集その1】 以前から、上記の問題について、数式を使わないうまいたとえがないか、ずっと考えていますがよいアイデアがありません。どなたか、いっしょに考えませんか? 【募集その2】 ヒッグス粒子の解説をする出張授業の依頼、大歓迎です。中高の総合学習がまとめに入る時期ですので、最後をしめくくるイベントなどにご活用ください。秋田県の学校であれば、県の出張授業システムにて無料で訪問いたします。県外や、民間の団体でも可能ですのでご相談ください。ただし、冬休みは予定が詰まっていて引き受けられません。残念。 連絡先 メールアドレス: ztaro21@gmail.com

横手市児童生徒理科研究発表会 13/10/07

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10月、11月は子どもたちの理科発表会シーズンです。 秋田の小学校と中学校では、まず市単位での小学校・中学校の大会があり、 これを通過した発表が全県に進みます。今日はその審査員としての参加です。 会場の浅舞公民館です。横手駅からは内陸部に15分ほど行った場所です。電車がないのでなんとか都合をつけて車で向かいました。 発表一覧です。 どの発表も生活や地域に密着したテーマを、科学的なプロセスで研究していて、本当に素晴らしいと思いました。平鹿中学校では、地域に生息している絶滅危惧種「イバラトミヨ雄物型」などを含んだ魚類の研究をしておりたいへん興味をもちました。今後の発展が期待できます。勤務校(清陵)の「干しゼンマイはなぜ揉まなければいけないのか」も、身近な疑問を解き明かしていて面白かったです。 自分も中学生・高校生のときにこんな活動ができたらよかったのに、と思えるような内容ばかりでした。 こうして、科学部に入っている子どもたちの活動はたいへん充実する一方、科学部に入っていない生徒に、いかに探究のプロセスを経験させ、科学の方法について学ばせるかというのが難しい問題です。自分の学校でも「探究」を実施していますが、まだまだ課題がたくさんです。今後もしっかり研究していこうと思います。

よこて お城山クラフトフェア 2013

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http://ameblo.jp/oshiroyama/ 横手城で毎年開催されている、ハンドメイド作品のイベントに行ってきました。今年は例年にも増してお客さんが多いような気がしました。 特にハンドメイド雑貨が好きとか、そういうわけでもないのですが、やはり横手でこれだいけ大量の雑貨を見られる機会はないので、なかなか楽しいです。コーヒーやお弁当などの食べ物も出ています。 横手城からの風景。鳥海山を目立たせるために、露出を下げて撮影しています。鳥海山の雪はほとんど消えていて、次の雪を待っているかのようです。 10月、11月は仕事でもプライベートでもイベントが目白押しです。気候も過ごしやすく、いろんな活動をするには最高の季節です。雪が降るまでに、とにかくいろいろ済ましてしまえ、っていう感覚にだいぶ馴染んできました。今年は大雪にならなければよいのですが。。。

星空の固定撮影

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  2013年8月12日、ペルセウス座流星群を捉えようと思って、横手の大松川ダムに行って撮影した写真です。 星空の撮影は初めての経験。 機材はEOS Kiss X3 + EF50mm F1.8 II 三脚はケーズデンキで売っていたSLIKの安いもので、リモコンもないので内蔵の タイマーで撮影です。こんなプアーな機材でもしっかり写ったので感動しました。 フォーカスを合わせるのが大変でした。ファインダーでは星が見えなかったので、あてずっぽうで 合わせました。 これから寒くなりますが、アイソン彗星の撮影を目指して頑張ってみます。                    

横手駅に発生中

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大量にわいています。改札の内側にもたくさんいました。

SSH生徒研究発表会 2013/8/6 ~8

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SSHの発表会 に参加してきました。学校のSSH指定4年目にして、初の参加です。 宿泊は、「パシフィコ横浜」にあるこんなホテルです。すごすぎ。。。 会場の規模に圧倒されます。すでにSSH校は200を越しており、ほとんどの学校が参加しています。さらに、企業や大学のブースもあります。ポスター発表以外にも、口頭発表や研究者の講演など、盛り沢山の内容でした。ここから未来の科学者が育っているのだなぁ、と実感できました。他県のみなさんとの交流も楽しかったです。

SEES2013 台湾研修 2013/8/16 ~19 (II)

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台湾の食べ物などをいくつか。 ホテルの横にあった果物やさん。 台湾といえば、やっぱりフルーツ。パパイヤ、マンゴーなど日本よりはるかに安いです。 まだ少しだけ残っていた「龍眼」を買って食べました。 「牛肉麺」です。台北に比べて店の数が少なかったのですが、現地のかたに場所を教えていただきました。 台北駅が昔と比べてずいぶん綺麗になっています。中央のホールから、ビル内部にあるフードモールなどが見えます。 何度行っても懐かしさで胸がいっぱいになります。現地の方々が親切にしてくださり、大きなトラブルも無く大変よい研修でした。

SEES2013 台湾研修 2013/8/16 ~19

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今年も生徒を連れて台湾に行ってきました。SEESとは、台湾のSSHにあたる「 高瞻計畫 」と日本のSSHが共同で開催している研究発表会です。今回も昨年と同じ高雄での開催ですが、会場は 國立科學工藝博物館 というところです。 台湾の高校が工夫を凝らした「工作物」を展示する大会でした。日本からは横手清陵学院と早稲田本庄高校が参加しました。 科学館のホールに展示がたくさん並んでいます。ざっと見学しましたが、高校生らしい工夫に溢れる作品が出品されていてたいへん楽しめました。

ILC 国内候補地は北上に決定

中継があったようですが見られませんでした。 http://www.ustream.tv/channel/ilc-eng 北上は横手市から一時間ほど、太平洋側に向かった場所です。横手からはJR「北上線」が走っています。 予算の問題もあり、実際にILCが北上にできるのかどうかはまったく不透明ではありますが、まずはこの決定を喜んでいます。 宇宙の始まりを再現する大型実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」について、国内の科学者らで作る「ILC立地評価会議」が、北上山地(岩手県、宮城県)を国内候補地に絞ったことが分かった。 関係者が22日、明らかにした。併せて可能性が検討されていた脊振山地(福岡県、佐賀県)は活断層の存在が懸念されるとして候補地から外れた。同評価会議の上部組織「ILC戦略会議」が23日、正式発表する。 発表を受け、政府は誘致の妥当性の検討を行う。誘致を決めた場合、最終的な候補地も政府が判断する。 立地評価会議は、北上山地と脊振山地について、1月から候補地の妥当性を検討。その結果、脊振山地にある活断層の存在が懸念されたという。 ILCは地下約100メートルにある長さ約31キロのトンネルで電子と陽電子を衝突させる物理学の実験施設。

APPC12 第12回アジア太平洋物理会議

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APPC12 で発表してきました。アジアの国々が参加する大規模な物理の会議です。日本での開催は今回が初めてです。  始発で東京へ。はじめてスーパーこまちに乗りました。外観がかっこいいです。乗ってしまえば従来のこまちと大して変わらない気もするのですが。 東京駅では京葉線まで歩いて移動。すごく遠くて、数駅分歩いた気がしました。今回の出張、駅の中を歩いてばかりでした。会場は千葉の幕張メッセです。さすがに国際会議のためのインフラが整っています。 発表の中身は、生徒と行なった「霧箱」です。意外にも、実験屋さんからいろいろと参考になるコメントをいただきました。 このポスター発表が終わっあとは物理教育のセッションへ。アクティブラーニング関係の話が多かったです。なかでも、印象的だったのがAlexander Mazzoliniさんのトーク。アクティブラーニングが成果をあげているにもかかわらず、「なぜアクティブラーニングの導入をためらう教師(研究者)がいるのか」ということを、サーベイで明らかにしつつ、現場で導入のサポートも行なっているそうです。じつはこれ、自分も日頃から考えていたことで、教師の「伝統的な授業に対する慣れ、固執、既成概念」が根強いと感じています。かくいう自分も、いまだにアクティブラーニングの実践を見学したことはほとんどありません。いくら論文で「概念形成に効果がある」といわれても、実際の授業を見るまで納得できないのが事実ではないでしょうか。実際に体験することの重要性は、SSHでいろんな活動に参加するなかで十分なほど実感しています。アクティブラーニングのコミュニティを充実させて、各地で実践の機会を増やしていくことが重要だと思いました。 翌日は閉会式や調印式?がありました。実際に「○○宣言」みたいなのの調印式を見たのは初めてでした。 帰りもスーパーこまちで。いろんな方とお話ができた、よいカンファレンスでした。

鳥海中学校 出張授業 「みんなで考えよう!エネルギー」

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中学校でエネルギー関係の出張授業です。 鳥海中学校 は、その名のとおり、鳥海山のふもとにある中学校です。天気がよいときは背後に鳥海山の姿が美しく見えます。残念ながら、今回の訪問では曇りで、鳥海山は姿を見せてくれませんでした。 授業の中身は、以前から大雄中で行なっているものをベースにしました。再生可能エネルギーの話から、秋田県の資源・環境・エネルギーの話を展開していきます。 授業に参加してくださった3年生のみなさんの表情は真剣そのもの。しっかりと授業に臨んで、元気に質問してくれる姿が印象的でした。鳥海中学校のみなさん、どうもありがとうございました!

サイエンスカフェ 130620

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6月20日、勤務校(横手清陵学院)の「サイエンスカフェ」講師として出演しました。 このサイエンスカフェは学校の SSH の一環として行なっているもので、うちの学校の中学生、高校生、そして外部からのお客さんも参加してくださっています。秋田市ならまだしも、横手の用な場所で、定期的に科学に関する話が聞ける機会ってなかなかありません。 開始してから3年が経って、すでに地域の1イベントとして定着しています。 今年度は例年よりボリュームを増やして、最初の4回は「相対性理論」のシリーズです。前3回は特殊相対性理論の基本的なお話で、清陵学院のF先生が担当してくださいました。最後となる第4回は一般相対性理論。「重力の謎」というタイトルでいろんなことを話ました。 生徒たちは行事などで本当に忙しい中、参加してくれました。特に参加してくれた中学生のみなさんが、科学に興味をもって高校に来てくれるのを楽しみにしています。

「未来の博士養成講座」明日開催!!

博士教員教育研究会にて企画している、 未来の博士養成講座 の第1講が明日に迫りました。正直なところ、この時期の高校生は野球応援、模試、部活など様々なイベントがあってかなり忙しいのです。にもかかわらず、多数の参加申し込みをいただき、無事開催できる見込みとなりました。申し込んでくださった生徒さんたちには本当に感謝、です。 まだ人数には余裕がありますので、追加の登録を受け付けています。ぜひ webサイト の申込フォームを使って申し込んでみてください。(スマホから登録する場合、txtバージョンをはりつけて送信していただければ結構です。)第2講からの受講でも結構です。

未来の博士養成講座

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秋田県の博士号教員が集まって 博士教員教育研究会 を結成してからもう2年経ち、今年が3年目です。これまで、 あきたサイエンスカンファレンス という高校生の研究発表会を開催していたのですが、今年度からはそれに加えて、博士を養成するための講座 未来の博士養成講座 を実施します。 7月から毎月、秋田県の博士号教員が科学の講座を開催します。私が事務局スタッフを勤めています。 この時期、高校には、大学から各種の講座の案内がたくさん来ます。同様なスタイルの講座もたくさんあります。そんな講座と、「何がちゃうねん」とお考えのアナタ!違うんですね〜、これが。セールスポイントは なんと言っても「 博士教員 」が担当していること!最先端研究の話題もバリバリ紹介しますし、なおかつ、高校で働いているので、イマドキの高校生の生活についてもよく把握しています。こんな先生たち、全国でも秋田県にしか、いません。どうやったら博士になれるのか、直接ハカセたちに聞いてみよう! 宿題 が出る!といっても、知識を詰め込むのではなく、頭を使って考える演習問題を出題します。 最後に「 認定書 」を発行します。 無料 です。 秋田県の高校生のみなさんへ→ぜひ web からエントリーしてください。 秋田県の先生へ→どんどん生徒たちに薦めてあげてください。 全国のメディア関係者の皆様→取材お待ちしています。 初めての試みなのでどうなるのやら、という不安と期待でいっぱいです。よろしくお願いいたします。

ゆりたび (2)

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由利本荘市内、失礼ですがほとんど何もありません。駅周辺も閑散としています。 そんななか、ふと立ち寄ったのが、「カダーレ」、市の文化交流館です。 これが驚くほど立派で、度肝を抜かれました。 中には図書館、コンサートホール、物産館、喫茶店、レストランなど充実しています。施設は平成23年にできたそうで、とても綺麗です。 内装がとても凝っていて素敵です。 撮影は遠慮しましたが、最も感銘を受けたのは図書館です。内装がとてもシックで素晴らしく、蔵書も充実。机は「学習室」みたいに隔離されておらず、館内のいたるところに配置されていて、好きな場所で本を調べながら勉強できます。備え付けのPCや、PCを持ち込んでの無線LANも使用可能。ここまで充実していれば、高校生や大学生、そして市民が本気で「学ぶ」場所として有意義に使えると思います。自分もさっそく利用してみましたが、快適そのもの。気持ちよく本が読めましたし、PCでの仕事も快適に行なえました。 横手市にもこんなのあるといいなぁ。。と思いました。

ゆりたび (1)

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由利本荘方面に旅行に行ってきました。 なんといっても、鳥海山。横手からは天気がよい日にしか見えないのですが、近づけばよく見えるようになります。雄勝まで行って、そこから108号線で北上します。山深い道で、しばらく鳥海山は見えないのですが、鳥海中学校の脇を通過するときに「わっ」と出現します。感動です。 県道32にそれて「鳥海高原菜の花まつり」へ。菜の花畑ごしに見る鳥海山。萌え萌えです。 午後は由利本荘市に出て、本荘マリーナから。 砂浜のところは工事中で入れませんでした。釣りが盛況でした。 (2) へつづく

大館鳳鳴高校 「世界はひもからできている」130529

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毎年呼んでいただいている、大館鳳鳴高校さんの出張授業です。高校1年生全員を対象に、自然科学関連の講師を招待して講演に参加する企画です。理数科の生徒さんだけでなく、普通科の理系、そして文系の生徒も参加しています。 90分の授業のうち、前半は自己紹介(キャリアパス含む)、後半が物理の話でした。物理の話はこれまでと同じなのですが、前半の自己紹介をかなり改善しました。 【ビデオを追加】 これまでは、自分が台湾で研究発表した時のビデオを紹介するだけでしたが、偶然にこんなビデオを見つけたので、授業のなかで紹介させていただきました。 大阪大学/理研 のひも理論研究者、 橋本幸士 氏のが出演されている動画で、たいへんかっこいいです。 理研で行なわれたイベント  も画期的だと思います。これについて、あとで改めて記事を書くかもしれません。 【ライブオーサリング】 さっそく上記のビデオをパクって(笑)、リアルタイムに論文を書く様子を紹介しました。画面にLaTeXの原稿(emacsです)とプレビューを出し、しゃべりながら書いて行きます。 さて、これらの試みがどれだけ効果あったのか。まだアンケートを見ていないのでわかりませんが、終了後の質問コーナーでは、途中でストップをかけないといけないほど、質問がもりだくさんでしたので、まぁ成功したと言っていいのでは、と思いました。ただし、質問は全て物理(ひも理論)に関する内容で、前半部に関する質問はありませんでした。 前半部が役立って、後半の物理に集中できたのだと前向きに受け止めておきます。 大館鳳鳴高等学校のみなさん、どうもありがとうございました!SSH校のみなさんですので、なにかの機会にまた会える日を楽しみにしています。 追記: 後半のファイルのみアップしました。

物理学会Jr.セッション

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2013年3月27日に行なわれた、 物理学会Jr.セッション に参加してきました。 出身大学である広島大学を訪れるのは本当に久しぶりです。本当はゆっくりしたかったのですが、生徒を引率しているということもあり、Jr.セッションのある1日限りの参加となりました。 毎度のことながら、ポスターセッションは熱気につつまれています。写真の中央部にあるのが横手清陵学院チームの発表です。 今回たいへんありがたかったのは、研究を通じて知り合った様々な方々が見に来てくださり、沢山評価をしてくださったことです。指導をしていて良かったと感じました。 生徒たちが全力でがんばった結果、 優秀賞 をいただきました。教育関係のコンクールだと「全員に優秀賞」というケースも多いのですが、この優秀賞はそれとは違って、全体から数点しか選ばれていません。数ある独創的な研究のなかから選ばれたのはたいへん栄誉なことだと思います。 参加者のかたから、「ぜひ外部で発表すべき」との言葉をいただきましたので、 国際会議APPC12  で発表する準備をしています。残念ながら生徒は不参加ですが、精一杯アピールしたいと思います。 これからは夏の発表会シーズンへ向けての準備です。横浜のSSH生徒研究発表会、そして台湾研修と、8月に2つの大きなイベントが控えています。楽しみです。

平成25年度出張授業一覧

秋田県総合教育センターのwebサイトにて、 25年度の出張授業一覧が発表されています。 自分の授業の大きな変更点は、「課題研究ガイダンス」を加えたことです。これまでの課題研究の指導で得られたノウハウや、他校の事例をふんだんに盛り込んで、生徒や先生のやる気が出る研究ができるような内容にしています。ぜひご活用下さい。 →秋田県の先生方、市町村教育委員の方へ 秋田県の学校からの申し込みは、県の「出張授業」規定に従って行ないます。費用はこちらで負担します。ご希望の場合、まず瀬々(もしくは学校まで)までご連絡ください。 →県外の先生方、市町村、団体等の方へ 残念ながら県外への旅費がこちらで負担できません。財源がそちらでご準備できる場合は伺えますので、ぜひ声をかけてください。学校での出張授業だけでなく、大学院生やポスドクを対象としたキャリアパス関連の講演も実績があります。 自分だけでなく、他の博士号教員の皆様も面白いプランでいっぱいです。ぜひご活用ください。

課題研究ガイダンス 2013/5/14 横手高校

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今年度から始めたプランです。以前、横手高校にはふつうの授業のヘルプで通ったこともあるのですが、いわゆる普通の「出張授業」としてお邪魔したのは初めてなのです。 高校に勤めてもう5年目、課題研究に関するノウハウがだいぶ蓄積しました。最初は「高校生に研究なんてできるのか」という疑問と不安でいっぱいでしたが、子どもたちといっしょに試行錯誤するなかで、充実した研究ができていると感じています。 全国で活躍するSSH校の事例、そして秋田県の博士号教員の活躍、そしてそれをお手本にしながら進めていった自分の事例をすべて紹介しながら、とにかく、やる気でノリノリになって課題研究を進められるようお話してきたつもりです。 横手高校のみなさん、本当にどうもありがとうございました。 講演ファイルはこちら

じしゃくのふしぎ 13/02/14 大曲小学校

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毎年恒例の、大曲小学校での授業です。何度やっても、子どもたちが驚き、目を輝かせて活動する姿が印象的です。指導の方法などについて、小学校の先生方から教わることも本当に多く勉強になっています。大曲小学校のみなさん、本当にありがとうございました。

由利高校 出張授業 130314

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由利高校で出張授業を行ってきました。由利本荘方面に行くのは初めてです。横手より雪が少なくて驚きました。 由利高校さんには理数科があって、「課題研究」に力を入れておられます。今回の対象は高校1年生と2年生。1年生は来年度から「課題研究」に臨む生徒さんたち、そして2年生はすでに課題研究を終え進路へと向かう方々です。2時間の持ち時間のうち、半分を自己紹介や物理のキャリアパス、課題研究のはなし、そして半分を宇宙の話にしました。 前半部分では、物理学会Jr.セッションの発表一覧や、「物理学の夢ロードマップ」を配布し、高校生、そして研究者がどんな研究をしているか、について話をしました。 宇宙の話は「やはり難しい」という感想でした。また、「高校の物理とこんな内容がつながっていくところがスゴイ」という感想もいただきました。 新課程(物理基礎、生物基礎、化学基礎)になって、の実施によって以前より早い段階で基礎事項を学ぶようになったので、高校での課題研究がずっとやりやすくなったと感じています。出張授業でも、いままでより生徒の知識が増えている分、大変やりやすいです。 先生方、そして生徒のみなさん、本当にお世話になりました。