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SEES2011に参加してきました! 2011/12/18 ~ 12/22

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早稲田本庄高等学院 で開催された、日本ー台湾科学交流シンポジウム(SEES2011)に参加してきました。 研究者同士の研究会とは違って、生徒の思い出に残るイベントやワークショップ、教員の研修会など本当に盛りだくさんです。 出発する日の横手駅。前日から雪が積もりはじめました。 ウェルカムパーティーにて。本庄市長  吉田氏 の中国語による感動的なスピーチ。 1年間台湾で語学を学ばれたそうです。本当に素晴らしかったです。 エクスカージョンにて製紙工場見学。 ポスター発表の様子。 ロボットコンペティション。チームを組んで競い合いました。 肝心の研究発表では台湾勢が上位を独占しました。大学と連携して、大変高度な内容を自分のものにしている様子が印象的でした。それと英語力。入試だけを目標に勉強している日本の生徒と、海外留学や国際企業への就職等、将来のキャリアを考えて小さい頃から英語を学んでいる台湾の生徒との差は圧倒的でした。 本当に楽しく、刺激的な5日間でした。当然生徒は大きく成長したはずですが、この種のシンポジウムでは教員への教育効果がたいへん大きいのでは、と感じています。特に行かれたこのとのない先生が参加すれば、衝撃を受け、価値観がかなり変わること間違いなしです。 この規模のイベントを準備するのは本当に大変だったと思います。スタッフのみなさん、そして全ての参加者のみなさん、ほんとうにお世話になりました。 再見!

かまくらFMに出演しました!2011/12/09

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横手かまくらFMで、清陵で行なうサイエンスカフェの宣伝をしてきました。TV出演は秋田に来たときにあったのですが、ラジオは初めてです。 スタジオは横手駅前にできた「よこてイースト」の一角にあります。スーパー「アックス」さんの隣です。 とっても楽しかったので、次のチャンスがないかなぁ〜、と期待しています。とっても優しく迎え入れてくださったスタッフのみなさん、どうもありがとうございました!

中学生理数アカデミー 最終日 2011/11/26

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秋田県内で合計4回行なわれた、中学生理数アカデミーの最終日です。この日は横手からはいちばん遠い大館国際情報学院が会場でした。県北地域の中学生が集まって放射線の実習を行ないます。 この数日前から風邪をひいてしまい、熱でフラフラする中、やっとの思いで前日の25日に大館入りしました。生徒も同様に欠席者が多かったです。 前半の「はかるくん」を用いた測定です。雨の集まるところで線量が高いと報道されることが多いので、測ってくれたグループがいくつかありました。空間線量が0.03μSv/h 程度に対し、雨樋では0.05μSv/hとやはり差があるようです。コンクリートの壁や、実験室の隅も多少高く出ました。いずれにせよ、通常の範囲内であったことを強調しておきます。 霧箱実習の様子。自分はマスクをかぶっています。 長かった理数アカデミーもやっと終わりました。放射線汚染が心配されている現状で、このような授業を全県の中学生に対して行なえたことは本当に有意義だったと思います。授業を受けた生徒たちは、通常の空間線量を自分で測ったり、環境放射線をこの目で見たりしているので、今後の報道等に対しても自身を持って、自分でしっかり考えることができると期待しています。

清陵祭 2011/10/23

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ふたつ前のポストで宣伝した清陵祭での科学教室、盛況のもとに終了しました。 午前と午後、2回の霧箱実演をやったのですが、午前は私が講師を、後半は清陵霧箱チームの生徒が講師を務めました。こうやって来てくださるお客さんのほとんどが、「霧箱を見るのは初めて」とのことで、もっと有名になるといいなぁと思っています。今回、はじめて原発事故後に実験をやっていろいろなことがわかりました。また、そのツールとして用いた霧箱は、清陵の高校生たちといっしょになって開発したものです。SSHの潤沢な資金と生徒たちのがんばりに助けられています。

放射線に関する理科指導研修講座 2011/10/19 秋田県総合教育センター

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1ヶ月以上更新があいてしまいました。 秋田県が主催する研修会に出席してきました。中・高両方の先生の参加でしたが、とくに中学校は各校から1名づつが参加しており、非常に大規模な研修でした。その背景として、中学校の新指導要領に「放射線」がとりあげられたことがあります。さらに3月には原発事故が起こりました。いま学校現場には放射線教育への需要が急激に高まっています。しかしながら、これまでの学校教育で全体的に取り上げられなかったので、まず指導する人材やノウハウが圧倒的に不足しています。 午前中はKEK名誉教授 高橋嘉右氏による講演。カミオカンデ、スーパーカミオカンデを手がけたほか、日本で最初の原子炉に火を灯されたという、まさに日本の原子物理の生き字引ともいえる先生でした。写真はスーパーカミオカンデの設計図。 午後の一発目は秋田大学の岩田吉弘先生らによる研修。放射線の基礎知識から、霧箱、はかるくんの演習と盛りだくさん。会場には熱気があふれていました。実習で使われたUCHIDAの簡易霧箱(UN-J1)はここではじめて見たのですが、すごくよくできているなぁと感じました。ドライアイスの形状さえきちんと準備しておけば、放射線源を用いての観測は簡単です。ケース上部が曇りやすいのが唯一の欠点ですね。 午後後半は実践発表2件。自分の発表では、いま生徒といっしょに開発している霧箱を持ち込みました。セットアップの時間が十分とれなくて、あまり飛跡が見えなかったのが残念でしたが、いちおう数本見えたのでホッとしました。後半は秋田大学教育文化学部 林正彦先生の発表。中学校での放射線教育に関しての教員対象アンケートの結果を発表してくださいました。現状を知る上でたいへん貴重な資料となりました。 放射線教育についてはいろいろ課題がありますが、つまるところ、初等・中等教育における原子・分子分野の取り扱いの薄さが根本的な問題なのではないでしょうか。小学校から教えてもいいと思いますし、化学反応だけでなく核反応にまでもっと詳細にふみこまないと、原発事故や放射線が理解できません。難しい数式を導入しなくてもかなりのところまでやれるのではと思っています。

清陵祭「放射線ってなに?」霧箱

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明日10月23日、秋田県立横手清陵学院中学校・高等学校の学校祭「清陵祭」で、霧箱の実験を行います。生徒といっしょに改良してきた高性能な霧箱で、大気中の放射線や、放射線源から出る放射線をこの目で見られます。11:10~11:40、13:10~13:40の二回、場所は物理実習室です。ぜひご来場ください!

中学生理数アカデミー

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今年も「中学生理数アカデミー」で放射線の授業を担当することになりました。昨年度はどちらかというと「素粒子」の授業という切り口だったのですが、今年はそのものズバリ「放射線ってなに?」というタイトルで実施しました。2011/9/18 横手高校青雲館(県南地区)、2011/10/9 秋田明徳間高校(中欧地区)の様子です。 この授業を行うすこし前に、横手市の保育園の芝生から放射線が検出されました。当然、校庭の芝生が気になります。中学生は青雲館のいろいろな場所で放射線を測定してくれました。どこも以上がないことが確認できて、みんなホッとしました。 明徳館では、新開発の「霧箱」を初披露!画像の奥、プロジェクターの前の黒い箱です。放射線の飛跡が鮮明に見えて、みんな驚きの声をあげていました。手前は理科室のビーカーにスポンジテープと黒い紙を加えただけの、超簡易霧箱。放射線源を用意すれば、こんな簡単な装置でも十分に飛跡が見えます。 11月には県北地区、大館国際情報学院で同じ授業を実施します。お楽しみに!

2011/7/30 ~ 8/1 夏季合宿セミナー

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今年度も、秋田県総合教育センターで開催された夏季合宿セミナーに参加しました。秋田県の未来を背負っていく高校生が集い、ハイレベルな勉強や実験に挑みました。1年生を対象とした実験・観察演習で、物理チャレンジの実験課題「氷の密度」を担当しました。 先生から指示された方法ではなく自分で考える実験、そして他校の生徒との共同作業は、生徒たちにとって相当新鮮だったようです。 この1年生のカリキュラムは、物理・生物の両方の実験や講義が盛りだくさんで、大変充実していました。われわれスタッフも生徒もかなり疲れましたが、よい経験になったと思っています。 長期休暇中の合宿は他県でも行なわれていると思うのですが、本県のプログラムは高校の事情を熟知した博士号教員が強力なカリキュラムを組んで行なっているところが売りです。次は12月の冬季合宿です。たくさんの生徒が来てくれることを期待しています。

iPad2を学校で使ってみて

6月にiPad2を購入して以来、 学校での教育ツールとしてiPad2を用いてきました。その感想をまとめてみたいと思います。 40人教室で動画を見せる → × 画面は小さくて後ろの席からは見づらいです。窓からの光による反射も激しい。そしてさらなる欠点は、iPadを「かかげて」持つと、自分から画面が見えないこと。動画のどこを再生しているかがわからず、解説ができません。 「探究」の少人数グループで用いる → ○ Wifi環境のある部屋で使うと、ディスカッションしていてわからないことをその場で調べたり、論文・画像等をぱっと見せたりできて便利です。ときには生徒にも渡して使わせますが、基本的に自分が持つようにしています。 野外研修・博物館研修の写真レポートに用いる→○ SSH台湾研修では、生徒がデジカメで撮影した写真をiPadに取り込み、写真をディスプレイしながら報告会を行ないました。 即席文字ボードとして用いる→○ これも台湾研修内でやったことですが、自分の名前を画面いっぱいに出して自己紹介に使ったり、移動中のバスで中国語の解説に使ったりしました。画面いっぱいにかけばけっこう遠くまで見えます。 インタラクティブな教材として生徒に自由に使わせる→× 一方で、巷で行なわれているインタラクティブな教材の使用まではまだ踏み込んでいません。理由はコンテンツがまだ充実していないことと、iPad自身の重さ、堅さのために、まだまだ生徒に渡して使わせるには不安があることです。あの重さ、サイズでは必ず床に落として破損させる生徒が出ると思います。小学生むけのひらがな、漢字のコンテンツは充実しているので自分の子どもにはさせていますが、その際も落下しないようにかなり気を使っています。 また、個人的には大活躍しています。論文やスキャンした本を電車で読んだり、スケジュールや年間行事予定を見たり、他人に文書を見せる際に用いたり、料理のレシピを出したり、youtubeを見たり、ビデオチャットをしたり。。。大量の文字入力を伴わない作業ならほとんどできる漢字です。家でPCに向かう時間が激減しました まとめ iPadは完成度が高くて、「何でもできるパッド状のデバイス」という新しいジャンルを築いたと思います。あとはどんどん軽く薄く柔らかくなって、5年後には今のiPad2が「なんやこの重いのん、うぁ〜」と笑いの種ににな

【出張授業】大曲小学校 8/25 9/1 どこでも天体観測

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今年も大曲小学校の子どもたちと星について学んできました。 例年は慶応義塾大学の インターネット望遠鏡 を使って、リアルタイムで星を観察しているのですが、このときは残念ながら望遠鏡が調整中のため使えませんでした。どうしよう。。。と考えたあげく、 i-can の利用を思いつきました。子どもたちが学習しているのは、「夏の大三角」なので、広い範囲が見渡せるi-canはたいへん役に立ちました。 ミニ望遠鏡を教室に持ち込んで、外の景色を見てみます。「あれ、さかさまだ!」 i-canの画像を使って、夏の大三角を作図します。 これが撮影した画像。左半分に大三角が写っています。これだと星座までは見にくいので。。。 白黒反転した物を印刷し、子どもたちに配布しました。中央部にはこと座の形があるのがわかります。教科書の図をみながら、大三角と星座の線を書き込んでいきます。星座を見つけるのちょっと難しかったようで、楽しんでくれていました。 先生方に話を伺うと、やはりこの単元、授業中に実際に星の見方を指導できないこともあって、苦手にされている先生が多いようです。こうやってクラス全員に星座の見つけ方などを指導できるのがこの授業のメリットです。 大曲小のみなさん、どうもありがとうございました。来年も呼んでくださいね!

【出張授業】大雄中学校 7/1 「宇宙の謎に迫れ!」

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大雄中学校 の総合的な学習の時間では、中1から中3、全校生徒がいくつかのグループに分かれて研究を行います。学校の学習活動は学年の枠内で行なわれることがほとんどなのですが、この大雄中の試みは学年の枠を超える大変特徴的なものです。生徒がテーマを決めるのに毎年講演会が開催されます。例年はエネルギー関連のお話で呼んでいただいていたのですが、今回は「宇宙」のお話です。 生徒からは「宇宙に果てはあるの?」「宇宙人はいるの?」宇宙の謎に対する様々な質問が飛び交いました。答えの分かっている質問もあれば、わからないものもたくさんあります。教科学習ではすでにわかっていることを学びますが、まだまだ世の中にはたくさんの謎があること、そしてそれを明らかにしようと研究が行なわれていることを感じてもらえたと思います。

英語で物理

http://www.andrews.edu/services/physicsenterprises/products/product_demos.html 下段に霧箱の動画があります。 Mystery of Anti-matter IPMU の村山斉教授による授業です。子ども向けなのでとってもわかりやすいです。

Poor man's accessories for iPad2

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I guess some people feel Apple's accessories are expensive. If you've got a cheapest model of iPad2, and carelessly bought many accessories, the expense will be comparable to iPad's price itself ! I' ve got some very cheap accessories. 1. Stands Most cutting board stands will work as iPad stands.     I found this stand in a Daiso store. Isn't it cool? Comparison with typical stand Daiso's stand \105 Sanwa MR-IPADST1 \2,394 2. Sleeves A DIY sleeve. I used a thin urethane sheet found in my room. It's not enough cool so I will get more expensive sleeve in near future. However, this sleeve also works well for my purpose. Comparison with typical sleeve DIY sleeve \0 PDA-IPAD23G \1,980

【出張授業】横手高校青雲館(定時制) 5/10, 5/12

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横手高校青雲館での授業も毎年恒例となりました。ありがたいです。 「放射線」を学ぶ授業です。今何をすれば良いのか。何に気をつけるべきなのか。基本は正しい知識を学ぶことです。放射線は目に見えません。見えない・わからないのですごく不安になったり、逆に危ない状況なのに知らずに危険にさらされたりします。でも、物理学者は100年ほどこの「放射線」と付き合ってきて、安全に暮らすための知恵を学んだのです。今必要なのはそれを正しく知って行動すること。 なぜ「放射線」が出るのか。原子レベルからわかりやすく説明します。 放射線が見える!「霧箱」の実験です。 生徒さんたちはほんとうに熱心で大変楽しい授業でした。「実験は楽しい!」と喜んでくれました。みなさんありがとうございました!

博士号保有者を対象とした教員採用

教員採用募集の時期ははだいたい4月から6月にかけて、ピークは5月ごろです。募集期間が短いところが多くて、毎年気づかないうちに終わっていたりします。 今回は早めにすでに終わった募集(平成22年度の募集、23年度からの採用)の情報をまとめておきます。 (注) 今年度(23年度)もひきつづき博士の募集があるかどうかはわかりません。 もうしばらくしたら発表されるはずですので、各自治体の情報を要チェックです。 情報源: 東京アカデミー より。自治体のページを直接チエックしていませんので、間違いがあるかもしれません。 秋田県 [3]博士号保有者(高):理学、農学、工学における博士の学位を有する者で、社会的信望があり、かつ教員の職務を行うのに必要な熱意と識見を持っている者は、第一次選考試験は、書類審査とする。第二次選考試験は模擬授業、日常英会話を免除する。 岩手県 〔2〕社会人特別選考〔高〕(数・物・工・家)  出願資格を有し、民間企業等の従事者で平成22年4月1日現在、同一企業等で3年以上の勤務経験がある者、又は博士の学位を保有する者で、数学・物理・工業(機械・電気)に関する高度な専門的知識や技能を有する者、また、家庭においては、「家庭」の高等学校教諭の普通免許状を有し、かつ、「調理師」の資格を有する者は、第1次審査は書類審査、第2次審査は面接試験(口頭試問を含む)を行う。なお、特別免許状の取得条件を満たす者(ただし、家庭を除く)は、当該教科の普通免許状の取得又は取得見込がなくても出願できるが、第2次審査合格後、教育職員検定に合格し、特別免許の授与を受ける必要がある。 静岡県 〔 4〕博士号を取得した者を対象とした選考(理〔高〕) 高等学校教員理科(物理、化学、生物)を希望し、一般選考の受験資格(免許要件除く)を満たし、かつ以下の(1)及び(2)に該当する者は、第1次選考試験の教職・一般教養に代えて課題作文を実施する。 (1)大学院の課程に学んだ経験があり、平成22年4月1日現在において、「理学博士」の学位を取得済みである者。 (2)観察、実験等を通じて科学的な考え方を養い、「理科好きの生徒」を育て、日本若しくは世界の科学の発展に寄与する人材を育てる意欲がある者。詳細については募集要項参照のこと。 京都市 〔8〕博士号取得者の特例(数〔

横手の空間線量 【放射線】

今後、空間放射線のデータは こちら で更新していきます。

東北地方太平洋沖地震: 横手における状況

全国ニュースでは原発や大きな被害のあった地域が取り上げられるので、被害の少なかった秋田、ましてや横手のことはあまり報道されません。現状について把握している限りで書いてみます。 電気 停電すること無く普通に使えています。3/16と3/18には計画停電が予告されましたが、電力が確保されたので停電は行なわれませんでした。 3/27までは計画停電は実施されない予定です。 水道 通常通り使えています。 ガソリン 3/24現在においてもガソリン不足は改善の兆しが見られません。ごく一部のスタンドに入荷しても、長い列ができ、すぐに売り切れてしまうようです。この状態があと一週間続けば通勤・通学などに支障が出ます。この状態が続くと孤立する地域が出てきて、命にかかわります。現時点の最重要課題です。 食料品 スーパーの品揃えは通常通りとはいかず、インスタント食品などは相変わらず不足しています。野菜・果物・肉・魚などについてはそこそこ入荷しています。外食や弁当もほぼOKです。 放射線 県内における放射線の状況 空間線量は平常の値が続いており心配ありません。また、3/22には秋田市の水道水から微量の放射性ヨウ素が検出されましたが、暫定規制値を遥かに下回る量で問題ありません。

横手の空間放射線量

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いままでの値とともに、湯沢の3/17の線量を用いて規格化した値も出してみました。0.02μSv/h 程度で推移しています。

秋田県の環境放射能の状況について

秋田県では、秋田市と湯沢市で観測を行っているようです。 秋田県の環境放射能の状況について 県内での測定秋田市と湯沢市の2カ所で行われている模様。 秋田市:健康環境センター 湯沢市:雄勝地域振興局 湯沢のほうはこれまで一日に一回しか値が出てきていませんでしたが、今日から3回行うようにしたそうです。 秋田県は広大で、横手市のある県南地区と秋田市のある中央地区とはかなり離れています。県南のほうが福島に近いので、秋田市よりより早く放射線事故の影響を受けると考えられます。それで測定を開始したのでしょう。 学校で測定を開始しようと思ったのも、そういった地理的要因を考えてのことでした。 幸い、横手地域ではガソリン不足はあるものの、皆が落ち着いて生活しています。このまま平穏に暮らせることを願っています。

空間放射線量 アップデート

線量のアップデートです。 休日中は測定しませんでした。   場所: 秋田県立横手清陵学院高等学校 駐車場 測定装置: RADEX RD1503 測定方法:40秒ごとの表示値を5回記録し、平均値を算出。 3/17 16:25 0.11 3/18 9:50 0.11 3/23 13:15 0.15 引き続き平常値です。

福島原発の放射能を理解する カリフォルニア大学のMonreal氏による講演のスラ イド

福島第一原発はいまだに予断を許さない状況にあります。自分もいろいろと情報を集めてたのですが、物理関係の有志がこんなスライドを準備してくれました。 福島原発の放射能を理解する カリフォルニア大学のMonreal氏による講演のスライド これまで見てきた中では、最も詳しくて納得のいく資料だと思いました。 これを読む限りでは、「想定外の事態が起こらない限り、日本全域とか東アジア一帯にまたがるような被害は起こらない」という印象です。チェルノブイリのような最悪の事故とは明らかに違います。 作業をしてくださった皆様に心から感謝いたします。

秋田県横手市での放射線量

福島県の原発事故をうけて、3月15日から職場で線量の測定をしています。 なお、以下に示した線量は 秋田県が公表した数値 0.035Sv/h程度)の3倍以上ですが、これは今回用いた測定器 RADEX RD1503 と、県で使っている 測定器の仕様の違いだと考えられます。  したがって、秋田県の結果と同様、 放射線量は平常値を保っています。 このことについては、測定器のメーカーに問い合わせて確認済みです。(ちなみに、県の数値は、日頃「 はかるくん 」で観測している値とほぼ同じです。) 「 はかるくん 」と比較をしたいのですが、いま手元にないためにできません。 いずれにせよ、15日からの3日間安定しており、 健康への影響は全くない平常値です。   以下、測定結果です。 場所: 秋田県立横手清陵学院高等学校 駐車場 測定装置: RADEX RD1503 測定方法:40秒ごとの表示値を5回記録し、平均値を算出。 測定日時       線量[μSv/h] 3/15 9:40     0.12 3/15 13:35   0.12 3/16 10:50  0.09 3/16 14:55   0.11 3/17 9:05      0.11

地震/素G安全​確認名簿(ウェブ)

素粒子論グループの安否情報確認システムが設置されました。 地震/素G安全​確認名簿(ウェブ) http://wwwhep.s.kanazawa-u.ac.jp/JEQ-sg-l/ パスワードは別途SG-Lのメールでご確認ください。

2011-3-11 地震

大変なことになっています。 関西にいます。無事です。 ちょうどこの日、関西に帰省の予定でした。秋田空港にて出発前に大きな揺れが。2時間遅れで出発しました。 他の方の安否情報、連絡等ありましたらメールをお願いします。

iPad 2

家に帰ってTVを見たら、iPad2のニュースをやっていました。 iPad 2 驚いたこと 全モデルより薄く軽いのにバッテリーの持続時間は同じ カメラ 気合いの入ったカバー HDMI出力 とくにHDMI出力は学校現場では重宝するのではないでしょうか。(無線が一番いいですが。)カメラも役に立つはずです。物理や生物の実験で便利に使えそうです。純正のケースもいいですが、防水ケースもあればいいですね。 Appleのサイトでも、教育関連への利用をアピールしていますね。 残念なこと 秋田の電気屋さんでは売っていません。触りたければ自分で買うしかありません。 そして、 もっと驚いたこと ジョブズが元気に話をしていた 健康面の不安が噂されているジョブズですが、いつもと変わらぬ声でしゃべっていて驚きました。彼のトークはほんとうに聞きやすくて、高校生のリスニングにいいんじゃないかと思っています。

総研大 物理科学研究科セミナー (2)

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総研大 物理科学研究科セミナー の続きです。午後は博士号をとって異分野へ進出した方々とのパネルディスカッションです。トップバッターはわたくし。 高校で何をやっているのか、なぜ高校教員になったのか、いろいろお話しました。他のお二人の講師の方々もトークをしました。 左から、日本総研の 宮内洋宜 氏、セイコーエプソンの神保成昭氏、そして私、です。お二方とも大変面白い話をしてくださいました。神保さんはモノづくりで活躍されておられます。カンと経験に頼っていた工業製品の設計もシミュレーションすれば行程を早められますよ、そこで博士の力が活かせる、というお話でした。宮内さんは主に低酸素化関連のビジネス提案をされているそうです。よくTV出演されているそうで、バリバリの関西弁トークに脱帽でした。自分も関西人ですがしゃべりが下手なので。。。 お二人とも、学位を取られてから民間に行かれて、「まったく後悔していません」とか、「転職です」など、大変力強いメッセージが印象的でした。 こういうセミナーで話をするのは大変楽しいのでいつも喜んで引き受けさせてもらっているのですが、実は一番望むべきことは、こういうセミナーが無くなることではないでしょうか。博士がいろんな分野に普通に出て行って、普通に評価されるのが当たり前になれば、こういうイベントをやる必要はないわけですから。 お世話になった総研大の皆様、講師の方々、どうもありがとうございました!またどこかで会えることを願っています。

総研大 物理科学研究科セミナー (1)

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総研大 物理科学研究科セミナー に参加してきました。総研大の学生さん自らが企画するセミナーです。各地にある総研大のキャンパスから熱海に集まった修士課程、博士課程の学生さんやスタッフの方々がトークを聞いたり、ポスターセッションをしたり、グループワークをしたりする、盛りだくさんのイベントです。 熱海駅に着きました。ここからバスで会場へ。 到着したら、すでにグループワークが終わろうとしているところでした。夕食をとったあと、ポスターセッションに突入したのですが、酔っぱらっていて写真を撮るのを忘れてしまいました。(もちろん議論はたくさんしました。念のため。) 2日目朝、金沢工大の林亮子さんによる講演、グループワークに続きます。 大学院生活で陥りそうなトラブルや心がけがくまなく紹介されていて、院生には大変役立つ内容でした。 例としてあげられた院生A, B, C の生活をいかに改善していくか、という内容でディスカッションを行い、結果を発表していきます。院生Aくんのダメっぷりは昔の自分そのままで笑ってしまいました。

超ひもの新種

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以前のエントリ で超ひもを発見しましたが、さらに新種を発見しました。 発見場所は イオンスーパセンター大曲 です。 あけてみました。 入っていたのはopen string(開いたひも)で、紫とグリーンの色がついていました。以前発見したものと別種のようです。ひょっとしたら string duality によって関連しているのかもしれません。 open string の存在は、ただちに Dブレーン の存在を意味します。われわれの宇宙はDブレーンでできているのでしょうか。

1/24 北東北SSH意見交換会

2011年1月24日、岩手大学で開催された北東北SSH意見交換会に出席してきました。昨年に続いての参加です。 この日の横手は大雪でした。盛岡も例年にない大雪だったそうですが、さすがに横手のように背丈を超える壁ができたりはしていませんでした。路面も露出しているところが多かったです。 会では横手清陵、水沢、三本木の3校と大学関係者が情報交換を行ないました。帰りの電車を早く設定してしまい、話す時間がとれなかったのが残念! SSHを進めていく上で他校や大学関係者との情報交換は大事です。東京での情報交換会は毎年あるのですが、なにせ秋田から遠いです。貴重な機会でした。

横手清陵SSH生徒研究発表会

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私の所属する横手清陵学院中学校・高等学校でSSHの生徒研究発表会が開催されます。今、生徒たちが一生懸命準備をしているところです。近隣の方、ぜひ足をおはこびください! 2/9(水)開催です。

東北・北海道地区SSH指定校研究発表会

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1/29,30日に、東北・北海道のSSH校による研究発表会が大館鳳鳴高校で開催されました。2日目は秋田県の博士教員による授業。私は1日目から引率で来ていたのですが、2日目は講師としての参加です。 他県の生徒たちに授業をするのは初めてです。授業はいつもの「世界はひもからできている」ですが、今回は紙に印刷した「マイクロストリング」を用意したり、ギターを弾いたりと、新しい要素を入れてみました。反応も上々だったような気がします。 こうやって、この授業も毎回工夫を加えていっているのですが、やはり理論系の難しい内容だけあって、伝えるのに苦労します。なかなかいいアイデアが浮かんでこないのですが、いつも考えています。

MobilePress

当ブログをスマートフォンに対応させました。 MobilePress wordpressの設置画面から簡単に設定できました。残念ながら、私本人はスマートフォンを持っていないので画面が確認できないのですが、かなり見やすくなるようです。

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あいかわらずよく降っています。横手に来た最初の年、そして2年目も雪が少なかったので、「これくらいが普通なのか」と思っていたのですが、近年ではかなり降っているほうらしいです。 http://mainichi.jp/area/akita/news/20110115ddlk05040008000c.html

あけましておめでとうございます

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皆様、今年もよろしくお願いします。 横手に来て3年目、これまでで一番雪が降っています。除雪車が盛り上げていった雪が道路の脇に固まって壁ができるのですが、すでに背丈を超えています。風が弱いので寒さ自体はそれほど苦ではないのですが、雪下ろしは大変です。除雪車がない時代の人々は、どうやって暮らしていたんだろう。。。と本当に不思議に思います。

冬季合宿セミナー

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恒例の秋田県冬季合宿セミナー。だいぶアップが遅れてしまいました。秋田県全域から集まった高2を対象とした演習を行ないました。 今回も夏季合宿に続き、新機軸。 物理チャレンジ の実験問題から、「氷の密度」を選んで、「物理チャレンジに挑戦!」というテーマで行ないました。 生徒たちは、それぞれ工夫をこらして実験してくれました。実験レポートやアンケートをしっかりとってあるので、ぼちぼちまとめていきます。