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7月, 2009の投稿を表示しています

日食の写真

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浅舞小学校で観測した日食の写真です。 望遠鏡の光を画用紙に映しました。太陽が欠けているのがよくわかります。 ロボット部員が作ってくれた「ピンホール」。画用紙に小さな穴をたくさん空けて、そこからもれてくる光をもう一枚のが用紙に映します。きれいでしょ? 木漏れ日も欠けた形になります。 浅舞小学校の生徒による「即席ピンホール」です。さすが! この日この場所で日食が観測できたことは、いろいろな偶然の奇跡的な積み重ねなのだなぁ。。とこのページを書きながら考えました。天気が晴れてくれたのも奇跡的でしたし、月と太陽の大きさと距離にしても奇跡的です。そして自分がここ秋田でこうやって授業をしていることも。 貴重な時間をともにした、浅舞小学校のみなさん、清陵の先生方とロボット部のみなさん、ほんとうに感謝です。ありがとうございました。

「日食を観測しよう」大成功!!

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今年平成21年7月22日は日本で皆既日食が見られる日。なにをかくそう、自分が日食を観測するのは今回が初めてなのです。幸運にも、浅舞小学校での出張授業という形で日食を観測することができました。 今回は自分だけではなく、清陵の理科教師2名と清陵中ロボット部の部員もいっしょに来てくれました。 授業を開始する時点では、雨こそ降っていないものの、太陽は雲に遮られてまったく見えない状態。なので、教室で日食の勉強をしたり、テレビ中継をみたりしました。 日食の中継に見入る6年生の生徒たち。硫黄島の皆既日食の瞬間には「おお〜」と歓声があがりました。 で、授業が終わる頃には、教室の外がずいぶん明るくなってきました。 「これはいける!」 というわけで、授業時間をすこし延長していただいて、観測を行うことになりました。

西明寺小学校での出張授業

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西明寺は横手から田沢湖方面に1時間ほど車で行ったところにある、たいへんのどかな場所です。小学校4年生を対象に「どこでも天体観測」の授業を行いました。慶応義塾大学「 インターネット望遠鏡プロジェクト 」の協力により、海外にある望遠鏡を操作して、教室で、昼間に天体観測を行います。 当日はイタリア(ミラノ)やアメリカ(ニューヨーク)にある望遠鏡を動かして、月や木星をみる、はずでしたが。。。 残念ながら天候がよくなく、うまく見えませんでした。授業は、はじめて天体を望遠鏡で観測したガリレオ・ガリレイのお話や、すばる望遠鏡、ハッブル望遠鏡の美しい画像を紹介しました。 生徒のパソコンの間に先生の画面が映し出されるようになっています。プロジェクタと違って明るい部屋でも奇麗に映るので、星の写真を見るのにとても役立ちました。 授業の最後は、突然「握手会」に!こんなに歓迎してくれるなんて、本当に感謝です。元気いっぱいの生徒たちとふれあうと自分も元気が出てきます。 秋田の夏は短いですが、明かりが少なくて、天体観測に適した場所がたくさんあります。今年は世界天文年。子供たちと一緒に天体に親しむイベントをいくつか計画しています。 西明寺小学校のみなさん、どうもありがとうございました!!

大雄中学校での出張授業

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横手市立大雄中学校に行ってきました。 今回は環境にかかわるテーマで授業をしてほしいということで、昨年度に実施した「みんなで考えよう!エネルギー」を行ないました。 当日は自分だけではなく6名の講師がいろんな分野の講演を行いました。中学生全員が希望する講師の授業を受けて、今後の「探究活動」のテーマ選びのヒントにするそうです。 スターリングエンジンを動かします。お湯だけだと回転は遅いのですが、上にドライアイスを乗せると‥? こっちに住むまで気づかなかったのですが、秋田県にはエネルギー関係の題材がたくさんあります。海岸には風力発電の風車があり、秋田市には油田があります。やっかいな冬の雪も、たとえば清陵の「雪冷房」や、このスターリングエンジンに有効活用できます。 人口減少や雪の多さなど、マイナスに感じる話題の多い秋田県ですが、なんとかその特徴をプラスに考えていきたいですね。 大雄中学校の生徒さんたちは、授業の最後にはたくさん質問をしてくれました。生徒たち、そして先生方と他の講師のみなさん、どうもありがとうございました!

「清陵プロジェクト」中3理数系 の概要3

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中3のプログラムの最後の授業は「博士と語ろう!」ということで、生徒と博士号教諭3名との談話会を行ないました。内容はまさに、秋田県が高校生を対象に実施している「合宿セミナー」の清陵中バージョンで、それぞれの博士の部屋で、研究のこと、大学生活のことなど、いろいろなことを話し合います。 自分の部屋での様子を紹介します。 今回の目標は 「今回の談話会のように、あまり知らない大人がいるような状況でもリラックスした雰囲気を保ちながら談話をすることができる」 ということです。これだけ人数が多いと、講師が一方的に話すだけでかたい雰囲気になりがちです。そうならないように 大学のゼミでの輪読などでやるように、輪っかになって座る 雑談をとりまぜてリラックスした雰囲気をつくる といったことに気を使いました。自分ではまずまずうまくいったと思っています。生徒からはたくさん質問や発言が出ました。とくに2時間目のグループでは話がどんどん脱線していき、笑いが絶えませんでした この種のコミュニケーション能力はかなりレベルの高い部類に属すると思います。「お客さん」が多い清陵学院はそういうスキルを磨くのに非常に良い環境だと思います。これからもあるであろう様々なイベントを、いい形で活かしていこうと思います。

「清陵プロジェクト」中3理数系 の概要2

自分が担当した授業について紹介したいと思います。 「はかるくん」を用いて放射線を測定する典型的な授業だと思います。 1回目  (1時間) 素粒子や放射線(特にγ線)のこと、「はかるくん」の説明などをしたあと、大気中の放射線の観測を行いました。その後、次回の授業でどんな測定をするか決めさせました。 ここでは、γ線の詳しい性質はほとんど話していません。γ線がどんな性質を持つのか予想させ、そして観測で確かめるという「仮説−検証」のステップを体験してもらうのが目的です。 2回目  観測と発表(2時間) 最初の1時間で、前回決めたプランに基づいて観測を行います。屋外で観測したグループ、部屋で観測したグループ等、様々でした。2時間目は観測結果をまとめた上で、班の代表に結果を発表してもらいました。最後に「霧箱」で放射線の軌跡を見ました。 やってみて もう少し事前の説明をしてもよかったかと思っています。生徒の知識が全くない状態なので、仮説が立てづらかったかと思います。生徒の観測を行う前に、「お〜、自分でも調べてみたい!!」と思わせる仕掛けが必要だと思いました。霧箱を最初に持ってくれば良かったかも。 中学校3年生の皆様、先生方、どうもありがとうございました!

「清陵プロジェクト」中3理数系 の概要

全6回 (各2時間)の授業を行いました。 1 日目:ガイダンス 2日目:実験観察1 3日目:実験観察2 4日目:実験観察1 5日目:実験観察2 6回目:博士号教諭との談話会 2,3回目と3,4回目は同じ内容ですが、生徒が入れ替わります。生徒は3人の博士教諭の授業のうち、2人の授業を受けることができます。 6日目は先生とリラックスして話をする「談話会」です。これも希望をとって2人の話を聞けるようにしました。 最近の学校では外部からゲスト教師を迎えることも珍しくないですが、これだけのボリュームで特別な授業を行う機会はあまりないのではないでしょうか。博士号教諭のいる秋田県ならではの試みでした。