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6月, 2008の投稿を表示しています

教育の今と昔

数年前に教育実習とか講師をしたときにも感じたのだが、自分が高校生だったころの授業と今の授業は全く違う。自分のころは、授業と言えば教科書に書かれているとおりのことを、先生の講義にそって勉強していくだけだった。今は違う。少なくともうちの学校では、実験も沢山やるし、工夫をこらしたプリントを用意されている先生も少なくない。授業以外の時間にも習慣的にミニテストの時間が設けられていたりする。昔は授業と全く関係ない話ばかりしている先生、教科書を朗読するだけの先生、いろんな先生がいたが、今はそうはいかないようだ。 秋田県の新任教員が参加する「初任者研修」というのが月に2回程度あるのだが、そこでは教育場面で直面するさまざまな場面について授業が用意されていて、講義を聴いたり、ディスカッションをしたり、模擬授業を行ったりする。講師は総合教育センターのスタッフの方々で、実は教育経験の豊富な先生方だ。なので内容は実践的で非常に役に立つ。

ブラウン運動

慶應にいたときにやったブラウン運動の実験をうちの高校でもやってみることにした。幸い、学校には顕微鏡に取り付けられるCCDがあって、生物の授業で大活躍しているのでこれを借りられる。ブラウン運動に用いる微粒子も物理準備室から発見された。 「物質は原子・分子からできている」ということは中学・高校で習う。教科書ではあたかも原子は見えているかのように、球状のモデルで図解されている。なので生徒には原子のひとつぶを見せたいわけだが、手軽な実験ではいまだにそれを見ることはできない。ブラウン運動は原子ひとぶの運動そのものではないけれども、原子がいるよ、ということを実感するにはベストな実験の一つではないかと思う。 生徒の反応が楽しみ:)

やっと車を買った。大学を出てからは車の運転から完全に遠ざかっていたので、どんな車種があるのか全く分からなかったのだが、一ヶ月くらい車屋さん通いをするうちに少しづつ感触がつかめてきた。結局購入したのはHONDAのfitという車。この車、なんでも最近は販売台数のトップの座に居座り続けているらしい。僕のころの大衆車と言えばカローラだったけれど、今ではその地位が完全に入れ替わったようだ。実際、街のいたるところでfitを見かける。 運転も当然久しぶり。一日に一回はヒヤッとする場面があったりして、まだまだ慣れない。 大学を出てから車の運転に対して消極的だったのは、都会に住んでいたということに加えて、やはり車を持って運転するということのコストが重すぎる、と感じていたからである。金銭的な面以上に、事故のリスク、負わなければいけない社会的責任は非常に重い。よく「歩いてても事故に会うときには会う」というけれど、歩いていて人に怪我をさせたり死亡させたりすることはまずない。良く教習所の講習で事故の恐ろしいビデオを見せられるが、本当にああいう状況にならないとも限らない。で、自らすすんで運転はしなかったわけである。 でも、ここ横手では運転をせざるを得ない。運転するからにはいろんな場所に出かけようと思う。

尖閣諸島事故

国内、とくに東北では地震の報道の陰に隠れてほとんどTVでは目にしなかったが、台湾では先日起こった事故の話題でもちきり。聯合報でニュース動画が見られて便利だ。 馬政権に交代し、大陸寄りの体制になったところでさらに厄介なことが起こった、という感じか。Webで尖閣諸島問題の歴史をみた限りでは、日本の領土とするのがもっともだと思うのだが。今のところ日台二国間の問題だが、北京政府が割り込んでくると泥沼になりかねない。

地震

2008.6.14(土)の朝。みんなでご飯を食べ終わったころだった。家がグラグラと揺れた。洗濯機を回していたので、最初は脱水の揺れかと思っていたのだが、それよりはちょっと強烈なようだ。とっさに娘を抱いて立った。液晶テレビが倒れそうになっているのをみて地震だと気づき、テレビの前に立って倒れるのを防ぐ。 すぐに揺れはおさまった。外を見渡してみると、一人だけ家から飛び出しているものの特に変わった様子はない。車酔いのような感じで少し気分が悪い。とくに破損したものはなかったけれど、棚から物が落ちていたりした。

Leopard and latex

秋田に来てから、念願の新マックを買った。いままで使っていたibook G3と比べると10倍くらいの性能があるもよう。で、実際使ってみるとほんとにそんくらい速い。職場ではwindowsばかりの環境で困るのではないかと思っていたけれども、それほどでもないので使い続けている。 だがしかし、困ったのがKeynoteにlatexの数式が貼付けられないこと。フォントが変わってしまって、特に数式の記号類は全部消えてしまう。いろんな人がこのバグに遭遇しているらしく、キャッシュを消す対処法で改善する場合もあるらしいけれども、僕の場合は何をやってもダメ。まあ研究以外のプレゼンでは数式を使うことは少ないだろう、と思って様子見。せっかく手に入れたmacちゃんなのに。。。

M2-brane

久々の書き込み。4月に秋田に来て以来、ひも理論の研究ではM-braneというものの研究がホットになってきていて、arxivが更新されるたびに論文が出ている状況。 数式の細かいところはチェックできていないけど、どういうことが言われているかというと、 M2-braneのeffective theoryができた。 3次元の場の理論で、3-algebraという非可換積を用いて書かれている。 ということのよう。 いちおう摂動論のあるひも理論と、M-theoryはかなり状況が違う。そんななか、いろんな人がM2-braneの作用を議論していたけれど、M2が複数枚ある場合は難しかった。今回はその困難を突破して、超対称性を部分的に保つBagger-Lambert作用というものが提唱された。 これからさらに広がりが出てくるとよいのだが。